「3Dプリンター住宅」人気 550万円で“水回り完備”物件も すでに問い合わせ6000件(2023年8月3日)
建築資材の高騰などで家を建てる費用が増えるなか、330万円で建てられる「3Dプリンター住宅」が人気を集めています。購入者を取材しました。
■第1号は…建築資材の高騰も購入要因
3Dプリンターが少しずつ積み上げているのはセメントです。プリンターで作った壁をクレーンで重ね合わせて、丸みを帯びた独特なデザインの住宅が完成しました。
施工時間はわずか22時間52分。さらに価格は税込み330万円という破格の安さ。この住宅を手掛けた会社の狙いは…。
セレンディクス 飯田国大COO:「これだけ社会がデジタルで発達しているのに、30年住宅ローンを払い続けるのが問題だと思っていまして。その課題を解決するために、住宅自体のロボット化を進めたい」
この第1号となる3Dプリンター住宅を購入したのは、医療・介護・福祉施設などを展開する会社の社長です。自社が運営する整骨院の隣に建てました。
カスケード東京 篠原興道社長:「あのデザインがかっこいいという部分と、すごく看板効果がありますので。集客力があるんじゃないかと感じました。トレーニングルームにする予定なんですけど。パーソナル空間を求める方向けとしています」
また、建築資材が高騰していることも購入した要因だといいます。
篠原社長:「10年前でしたら、今の半額でできますから。今の高騰している値段であれば、とてもじゃないけど手が出せない。(3Dプリンター住宅は)そういった問題も解決できるんじゃないか」
■キッチン・バス・トイレ完備も販売へ
また、別の購入者は意外な使い方を考えているといいます。
わずか1日で完成し、330万円という格安で購入できる3Dプリンター住宅。今回購入した岡山県の女性は、次のように話します。
女性:「飼っているフクロウを飛ばせてあげたい」
様々な活用方法が想定される3Dプリンター住宅。ただ、今回販売されたものには、水回りがないため、この中で人が生活することは想定されていません。
そこで、今月下旬から販売がはじまるのは、キッチン、バス、トイレを完備した、新たなタイプの3Dプリンター住宅です。
完成までにかかった時間は44時間。広さは1LDKおよそ50平方メートルで、価格は550万円だということです。
この水回りのある3Dプリンター住宅に対して、すでに6000件近くの問い合わせが来ているといいます。
飯田COO:「若い方ではなくて、60歳以上の引き合いが非常に多くて、60歳の方で30年の住宅ローンが終わったら、リフォームに1000万円と言ってきたとか。一生、賃貸で大丈夫だと思ったら、60歳になったら家を貸してくれなくなった。そういった家に対して困っている方が非常に多い問い合わせがきています」
(「グッド!モーニング」2023年8月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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