近鉄が防犯カメラ設置の電車運行開始 5年かけて約1900の全車両に導入へ 他の鉄道会社も対策
近鉄は25日、防犯カメラを取り付けた電車の運行を始めました。5年かけて、全ての車両に導入する予定です。
山本真帆記者
「改装された近鉄電車の車内を歩いていると、いたるところに防犯カメラが設置されているのが確認できます」
この電車には、1両に4台の防犯カメラが取り付けられていて、大阪と三重を結ぶ大阪線で、この日から運行を始めました。
来年4月からは、離れた場所からでも映像や音声をリアルタイムに確認できるようになります。
ここ数年、走行中の電車の中で、乗客が被害にあう事件が相次いでいて、23日、大阪府泉佐野市では、JR関西空港線の電車の中で、乗客ら3人が刃物で切り付けられ、ケガをしました。
鉄道各社は、防犯カメラを設置するなど、安全対策を進めていて、近鉄は、2028年度までに、約1900ある全ての車両に導入することにしています。
近畿日本鉄道技術管理部・福田尚弘課長
「いろんな事件が起きている中で、お客様も不安に思われているのが現状だと思います。(防犯カメラによって)事件が起きたときには、速やかに対応できますし、防犯カメラをつけているということ自体に、犯罪の抑止の効果が一定量あると思っております」
JR西日本、京阪、南海は、すでに車内への防犯カメラの設置を進めていて、阪急は8月から、阪神は9月ごろから、本格的に始める予定です。
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