大阪・関西万博がピンチ?海外パビリオンの建設申請いまだ“ゼロ” 建設業者が指摘する「3つの背景」【news23】|TBS NEWS DIG

大阪・関西万博がピンチ?海外パビリオンの建設申請いまだ“ゼロ” 建設業者が指摘する「3つの背景」【news23】|TBS NEWS DIG

大阪・関西万博がピンチ?海外パビリオンの建設申請いまだ“ゼロ” 建設業者が指摘する「3つの背景」【news23】|TBS NEWS DIG

2025年4月に開幕する大阪・関西万博ですが、暗雲が立ちこめています。万博の「華」である海外のパビリオン。50の国と地域が建設を予定しているものの、申請がいまだにゼロの状態となっています。さらに日本のパビリオンも入札が不成立に…。その背景について、建設を担う業界側は「3つの点」を指摘しています。

■「海外パビリオン」建設申請“ゼロ” 大阪万博に立ち込める暗雲

久保田智子 NEWS DIG編集長:
大阪万博の公式キャラクター・ミャクミャク。7月13日にフランスで行われた日本文化を紹介する「ジャパンエキスポ」に登場。ミャクミャクとしては、初の海外出張とのことでした。

かなり人気はあるようなのですが、実は内心は穏やかではないかもしれません。というのも、脈々と万博に暗雲が立ち込めているんです。

万博の象徴といえば、「パビリオン」。その国の技術や文化を紹介する展示施設です。パビリオンは基本的に各国の負担で作られるものなのですが、再来年に迫る「大阪万博」の「海外のパビリオン」は、いまだに建設申請がゼロなんです。これまでに、約50の国と地域が建設を予定していますが、実際の申請がないという事態になっています。さらに海外だけではなく、日本政府のパビリオン「日本館」も建設工事の入札も“不成立”となっています。

なぜ建設が進められていないのでしょうか。
背景には、パビリオンを出展する予定の国と、国内の建設会社の間で、調整がうまくいっていないことが1つの要因となっているということです。

全国建設業協同組合連合会の青柳剛会長によると、建設を担う建設業界側は3つの点を指摘しています。
・「工期が短い」→建築完了予定は来年7月14日。複雑な建築。
・「人手不足」→業界全体で深刻化。1人あたりのコストが上昇
・「資材価格の高騰」→セメント・鉄鋼は3年前と比べ5割以上値上がり

この事態に、出展する日本企業の関係者は「最後は国がゼネコンにお願いするしかないのでは…」話しています。

小川彩佳キャスター:
こういう状況であるのに、開幕は2025年の4月ということで2年を切っているんですね。

朝日新聞ウェブサイト「telling,」編集長 柏木友紀さん:
やはりこれだけ工期や資材の高騰を考えると、総事業費が膨れ上がってくるんじゃないかと気になります。

小川キャスター:
そもそも万博が楽しみだなという空気にまだなってないところもありますね。

朝日新聞ウェブサイト「telling,」編集長 柏木さん:
そうですね。ウェルカム万博という雰囲気が醸成されるには時間がかかるのかなという印象ですね。

久保田智子 NEWS DIG編集長:
今回注目したのは建設費の高騰ですが、それ以外の費用も上がってきてるようです。
例えば当初の基本計画では、運営費は809億円でしたが、膨れ上がることが予想されています。さらに、チケットの価格も当初は6000円でしたが、7500円に上がるということが決まっているようです。

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