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ニクソン訪中から50年 元外交官が見るバイデン外交【現場から、】
50年前のきょう、アメリカの大統領として初めてニクソン大統領が中国を訪問しました。「世界を変えた」と言われた歴史的な訪問の知られざるエピソードを元外交官が明らかにしました。
1972年2月。アメリカの大統領として、初めて中国を訪問したニクソン大統領。20年にわたる敵視政策を転換し、世界を驚かせました。この時、通訳を務めたのが当時28歳の若き外交官。今は、78歳になるフリーマンさんでした。
元外交官 フリーマンさん
「歴史的な出来事だと分かっていましたので、とにかくきちんと仕事をしなくてはと思っていましたよ」
1週間にわたって歓迎を受けた訪問団。現場の裏話を教えてくれました。
元外交官 フリーマンさん
「ニクソン大統領の悪い習慣だったのですが、首脳同士の面会にアメリカ側の通訳を同席させなかったのですよ」
情報漏れを極端に嫌ったニクソン大統領。毛沢東主席との面会に、フリーマンさんを連れて行きませんでした。
この時ニクソン氏とともに面会したキッシンジャー氏は、「毛主席が『台湾の統一を100年間待てる』と語った」と後に明らかにしましたが、「これは間違いだ」とフリーマンさんは指摘します。
元外交官 フリーマンさん
「中国語で『一百年以后』というのは、『私が死んだ後に』という言葉ですが、意味合いは『しばらく待てます』という程度です。『100年待てる』という意味ではないのです。通訳を同席させないとこういう間違いが起きます。発言を過大評価することがあるのです」
訪問の後もアメリカの中国政策に関わったフリーマンさんは50年が経った今、バイデン政権の対中国外交を苦々しい思いで見ています。
元外交官 フリーマンさん
「中国にとって、あらゆる面で重要なのは信義です。お前は間違っている。お前が嫌いだ。落とし入れたい。だけど助けてもらいたいこともある、なんて言っていたら、うまく行くわけがありません。まずやらなくてはいけないのは、アメリカと中国の間に尊敬と礼儀を取り戻すことです」
50年前の訪中の目的は、当時のソ連と関係が悪化した中国をアメリカが取り込むことでした。
しかし、今、ウクライナ情勢をめぐり、中国とロシアは関係を一層深めています。フリーマンさんは、アメリカの圧力一辺倒の姿勢が裏目に出ていると指摘します。
元外交官 フリーマンさん
「ロシアは、アメリカの影響力がウクライナにまで及んでくることを拒もうとしているのです。ロシアの行動のメッセージは『ウクライナに侵攻する必要性がない状況にしてくれ』ということです。そしてそれは台湾問題についても同じです。中国が台湾に対して、軍事力を使う必要性を感じないような状況を作ることが重要です。それは外交の仕事であって、軍事力を見せつけることは助けになりません」
(21日11:06)
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