「アバター」104体が大阪に集合!ロボットなどを遠隔操作して接客行う実証実験 1人で10体操作も
100体以上のロボットなどを遠隔で操作して接客を行う実証実験が11日から、大阪で始まりました。
アバター「こんにちはー。お話しませんかー」
山本真帆記者「お話ししましょう」
会場に入ると、個性的なロボットが私たちを出迎えます。大阪・南港のATCで、11日から始まったのは「アバターまつり」という実証実験です。
山本記者「お薦めのお店はありますか」
アバター「5階に海が見えるレストランがあるよ」
アバターは“分身”を意味し、ロボットやCG(コンピューターグラフィックス)などを遠隔操作することで、離れた場所でも会話や作業をすることができます。
遠隔操作する人「好きな大阪の名物はありますか」
施設の案内や警備など合わせて104体のアバターが集まりました。
山本記者「このマイクを使って話すと、1人で10体ものアバターを操ることができます」
アバター「こんにちは、ようこそ。こんにちは、ようこそ」
今回の実証実験は、2年後の大阪・関西万博で「テーマ館」と呼ばれるパビリオンを手掛ける大阪大学大学院の石黒浩教授らのチームが中心となって行っています。アバターが普及することで、高齢者や体が不自由な人が働きやすくなることや、人手不足の解消につながることが期待されています。
遠隔操作を体験する人「操作は難しくないので、声がはっきりとしゃべれたら、できるかなと」
会場ではアバターとの会話を楽しんだり、実際に操作を体験したりすることができます。
「どの色のロボットと一緒に写真を撮りたいかな?」
「青の方です」
訪れた人
「私も高齢ですし、家でじっとしている時もこういうロボットがいてくれると楽しいだろうなと」
「初めての経験で、ロボットがしゃべっていて、びっくりして。かわいかった。連れて帰りたい。1週間くらいいるということなので、また、来ますね」
アバターまつりの責任者・宮下敬宏さん「アバターと一緒に暮らすのは、どんな感じなんだろうというのを実際に体験してもらって、この暮らしは、ありかなしか。もっとこうだったら良いのにという意見を集めるのが、我々の目的になります」
実証実験は20日まで行われ、2年後の万博につなげたいとしています。
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