ガス管のふたレンチで回した出っ張り取ろうと新橋ビル爆発(2023年7月6日)

ガス管のふたレンチで回した出っ張り取ろうと新橋ビル爆発(2023年7月6日)

ガス管のふた「レンチで回した」 “出っ張り”取ろうと?新橋ビル爆発(2023年7月6日)

 東京・新橋のビルで起きた爆発火災で、火元の上の階で作業をしていた内装業者がガス管のふたを「パイプレンチで回した」と話していることが分かりました。

■ガス管のふた「レンチで回した」

 ランチ時の新橋はサラリーマンでにぎわうなか、現場のビルは今も封鎖されたまま。

 発生から4日目、新たに分かってきた爆発の原因。事故当日、現場のカフェバーの上、3階で作業を行っていた内装業者は警視庁の調べに対し…。

 内装業者:「ガス管のふたの部分を取ろうと思って回した」

 この作業によってガス漏れが起きたとみられます。では「ガス管のふた」とは…。

 市民防災研究所・坂口隆夫理事:「部屋の床の部分に出ているということは、ガス器具を使う場合にはそこからガスを引いて使う」

 一般的に店舗を改装する際、かつてあった台所などは撤去され、ガス管の一部が残されることがあるといいます。

 新たに分かったことをもとに時系列で事故当日を振り返ると、3日午前9時、内装業者は床を平らにする作業などを行っていたといいます。

 内装業者:「ガス管のふたの部分が出っ張っているから取ろうと思ってぐるぐる回したら接続部分がずれた」

 パイプレンチを使って出っ張りを回して外そうとした際、床下につながっているガス管との接合部分が外れ、そこからガスが漏れていったとみられます。

 内装業者:「ガス管かもしれないが、ガスは通っていないと思った」

 午後1時半に作業を終えた内装業者。しかし、ガスは漏れ続けていたとみられます。

 市民防災研究所・坂口隆夫理事:「3階の床はコンクリートでできている。都市ガスが3階の改装中の店舗内に漏れていくことはない」

 作業していた3階ではなく、下の2階に流れ込んでいました。この時、ガス漏れの警報音などは鳴っていなかったとみられます。

 市民防災研究所・坂口隆夫理事:「都市ガスの場合は飲食店関係の警報器の義務はない。付けた方がいいですよと『推奨施設』となっている。法令上の義務はない」

 午後3時20分ごろ、何も知らないカフェバーの店長が一服しようとすると、爆発です。

 内装業者がガス漏れしたことが分かっていて現場を立ち去ったかについては捜査中とのことです。

 事故当日、爆発の影響で近隣の店は営業できない状況に追い込まれました。

 近隣の店の従業員:「(営業できず)アルバイトなんですけど収入が減るのが一番きつい」

 市民防災研究所・坂口隆夫理事:「何の配管なのか確認して作業するのは工事関係者としては当然だと思う。ガス配管であると認識していれば触ることはない。ガス漏れもなく爆発も起きなかった」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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