川が緑の蛍光色に入浴剤成分健康に有害性なし専門家意図的に流した可能性(2023年7月6日)

川が緑の蛍光色に入浴剤成分健康に有害性なし専門家意図的に流した可能性(2023年7月6日)

川が緑の蛍光色に…“入浴剤成分”健康に有害性なし 専門家「意図的に流した可能性」(2023年7月6日)

 5日、奈良県生駒市を流れる川が緑に変色した騒動で、原因となった物質が、入浴剤にも含まれる成分だったことが分かりました。

■“入浴剤成分”いったい誰が…?

 撮影者:「蛍光色。ええ~。うそ」

 緑色に染まっていたのは、奈良県生駒市を流れる竜田川です。

 5日午前0時の段階では異変はありませんでしたが、時間が経つにつれ、川の水が蛍光色の緑に変化していったことが分かります。

 県と市の職員が調査したところ、上流に位置する「モチ川」から緑色の水が流れ込んでいることが分かりました。付近の護岸や手すりなどには、赤い粉末状の物体が付着していて、これに水をかけると赤から緑に変わったのです。

 市は5日午後7時半ごろ、原因の成分が特定できたと発表しました。

 生駒市の発表:「発色剤の主成分である『フルオレセインナトリウム』が検出されました。健康に対する有害性は該当なしとなっています」

■調査目的では「考えられない量」

 この成分は身近に使われていて、自然に分解されるといいます。
 
 長岡技術科学大学 斎藤秀俊教授:「一言で言うと着色剤というんですけど、蛍光着色剤と言われるんですよ。一番身近な例だと、皆さんがお風呂に入る時、入浴剤って入れると思いますけども、アレによく使われている。用途はそれ以外にも、英語で『シーマーカー』って言いますけど、船が遭難した時に『ここに要救助者がいるぞ』という時に流す、そういった薬品でもある」

 河川を調べる際や、水道管の破損箇所の調査でも使われるといいますが、なぜ竜田川に流れたのでしょうか?

 竜田川のケースでは、不可解な点があるといいます。

 斎藤教授:「(今回)調査目的では考えられない量だと思います。かなり濃い緑で。日頃よく使いますけども、そういった目から見ても、流しすぎなんてもんじゃないですね。意図的に流したんじゃないかと思いたくなるくらいの量」

 生駒市によりますと、事前に川の調査を行うとの報告はなかったということで、原因について調べています。

(「グッド!モーニング」2023年7月6日放送分より)
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