熱中症対策でエアコン商戦が本格化 電気料金が高止まり…家電メーカーは“省エネ製品”で勝負
梅雨でジメジメするうえ、厳しい暑さが続き、重要になるのが熱中症への対策です。早くも本格化する今年の「エアコン商戦」を取材しました。
全国的に厳しい暑さとなった4日。大阪市北区では、エアコンの設置作業が行われていました。
大阪を拠点にするこちらの会社には、6月末ごろからエアコンの取り付け依頼が相次いでいます。
エアコン設置業者「大都」の担当者
「多い日で6件くらい(回る)。今日は午前2件、午後は1件」
半導体不足のためエアコンが品薄だった去年と比べると、依頼の数は約1.5倍になったということです。
大阪市内の家電量販店では、エアコンを求める人の姿がー。
「子ども部屋に追加のエアコンを。とにかく何とかして冷やせないかと。扇風機やエアコンを使い、(暑さで)倒れないように」
理由は、やはり熱中症などの暑さ対策です。消防庁によると、今年5月に熱中症で救急搬送された人は全国で3655人にのぼり、去年の同じ時期と比べ約1.4倍に。
エアコンに頼りたいところですが、お困りごともー。
「出来るだけ省エネの…」
「これだけ電気代が上がっちゃうと…。省エネですね」
燃料費の高騰などの影響で高止まりしている電気料金。
購入者が増える一方、大手家電メーカーの調査では、節電のためにこの夏エアコンの使用を控えると答えた人が6割にのぼったということです。
そこで、押し出しているのが「省エネエアコン」。
エアコンは夏の日中に家庭で消費する電力の約6割を占めるとされていて、省エネ製品に買い替えることで電気料金が抑えられると言います。
家電コンシェルジュチームの辰巳隆文さん
「値段を気にされている方はいらっしゃるが、エアコンは10年スパンで稼働し続ける家電なので、(最近の製品は)初期費用をとっても電気代で元が取れるくらい省エネ性能が高いので、買い替えるだけで省エネ効果が上がる」
家電メーカーも今年は省エネエアコンで勝負を掛けます。
木村智子記者「シェア率トップのダイキンの工場です。こちらでは湿度のコントロールが強みのエアコンが造られています」
ダイキン工業は湿度を調整し体感温度を下げることで、少ない電力でも快適に過ごせる商品を展開。
同じく業界大手、パナソニックの最新モデルでは、排気で出てくる熱をエネルギーとして活用する機能などで、従来より約10%~15%の省エネ効果を得られるということです。
節電との両立が求められる中、暑い夏を快適に過ごすため、エアコンの進化が続いています。
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