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自民党 大阪10選挙区で“候補者”の公募開始「茶番劇でちゃんちゃらおかしい」現職から怒りの声
自民党が次の衆院選向けに候補予定者が内定している大阪府内の6選挙区で、新たに一般公募で候補者を選び直す方針を固めたことについて、現職の支部長たちから怒りの声が上がっています。
自民党 大阪4区が地盤 中山泰秀氏
「こういう自民党のやりかたは卑怯だと思う。気に食わないやつを粛清するみたいなやり方でやってたら、本当に北朝鮮のような政党になりかねないと心配している」
過去の当選回数は5回。次の衆院選で大阪4区の自民党の候補者に内定していた中山泰秀氏は5日、党本部への不満を隠せずにいました。
不満の種は、大阪府内の選挙区の候補者を新たに公募で選び直すことを党本部が決めたことです。
2021年の衆院選で自民党は15の小選挙区で公認候補を擁立したものの全敗。立て直しが急務となっていました。
そこで、党本部は10の選挙区で新たな候補を公募することを決定したのです。顔ぶれを一新し、大阪での連敗に歯止めをかけたい自民党の思惑があります。
中山氏は自身が内定していた大阪4区が公募の対象になった理由について、具体的基準が示されなかったなどと指摘。党の判断は不透明だと批判しました。
自民党 大阪4区が地盤 中山泰秀氏
「ある時調査をした数字で判断をしたというが、数字を昨日、党本部で見せてもらえるのかと思ったら、数字を見せてくれない。根拠が分からない。線引きも分からない。ブラックボックス、完全に。公募を今日からまるで仕込んでいたように始めているのは、茶番劇でちゃんちゃらおかしいと言わざるを得ない」
事実上の候補者差し替えとなる党の判断を受け、4日、対象となった中山氏ら6人が党本部に乗り込み、幹部に再考を求めました。
自民党 大阪11区が地盤 佐藤ゆかり氏
「この厳しい大阪の情勢の中で自民党を守って来たのは、大阪11区においては私、佐藤だと。他の人が来てこれだけの活動ができるだろうかと。そこを私は問いたい」
抗議の声は届かず、5日から公募が始まりました。大阪11区が地盤の佐藤ゆかり氏はー。
自民党 大阪11区が地盤 佐藤ゆかり氏
「バナーもできあがっていますし、公募については私たちに説明する前から、茂木幹事長をはじめ党本部は事前に準備していたのだと、サイトからも伺える。ある意味出来レース……」
今回内定を取り消された候補者も応募が可能だといいますが、佐藤氏は検討中だとして明言を避け、プライドをにじませました。
自民党 大阪11区が地盤 佐藤ゆかり氏
「我々の気概に勝る人が公募で出てくるとは到底思えない。今の維新が席巻する大阪で日本維新の会が公募すれば、たくさんの人が手を挙げるだろうが、負けている自民党の大阪で、自民党に対して手を挙げてくる人は、公募でどれだけいい人がいるだろうと」
「勝てる候補」に差し替えられるか不透明なまま、今回の決定は党の運営に禍根を残す可能性があります。
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