韓国のスーパーで塩の品切れ続出…日本の原発処理水の海洋放出を前に“買いだめ”か 韓国・原子力学会「影響は無視できる水準」【news23】#shorts
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韓国のスーパーなどで「塩」の品切れが続出しています。キムチ作りにも欠かせない塩は、ネット上で通常の75倍の価格で転売されるケースも…。品切れの背景には日本政府の“ある決定”がありました。
■スーパーから塩消えた 背景に日本政府の決定
ソウル市内の大手スーパー。ある異変が…
記者「韓国産の塩があるはずの棚ですが、品切れとなっています」
店の棚からなくなったのは…海水を天日で干して作る塩です。キムチ作りなどに使われ、韓国の食卓に欠かせないのですが、小売店では品切れが続出。私たちが問い合わせた10店舗全てで売り切れとなっていました。
ソウル市民「あったら買っておこうと思って」
韓国のスーパーの棚から消えた塩。背景には、日本政府のある決定がありました。
韓国YTNテレビ アナウンサー
「放流が目前に迫り、塩をあらかじめ買っておこうとする人が増えています」
東京電力福島第一原発の処理水。日本政府が夏ごろまでに予定している海洋放出を前に、海水を使う「塩」を買いだめする人が増えたというのです。
ネット上では高額で転売され、通販サイトでは、原発事故以前に製造したとされる塩が30キロ当たり約16万5000円で売られていました。
客
「塩が品切れになっていると聞いて心配になった」
■韓国学会「影響は無視できる水準」
処理水の放出に反対する人が8割を超える韓国。この状況を利用して、日本や日本との関係改善を進める尹政権を攻撃しているのが最大野党です。
最大野党「共に民主党」イ・ジェミョン代表
「日本は福島の『核廃水』を自分たちの国家的な利益のために海に捨てます」
こうしたなか、韓国の原子力学会は処理水の放出について声明を発表。
韓国・原子力学会
「韓国の海と水産物に及ぼす影響は無視できる水準」
そして、こう警告しました。
韓国の原子力学会
「政治的目的などで科学的な事実を歪曲しながら過度な恐怖を助長することは、韓国の水産業界と飲食業界の被害を自ら増やす自殺行為になる」
■日本では…「処理水放出は死活問題」全漁連反対訴え
その処理水の放出をめぐって日本では22日、漁業の業界団体のトップが政府に改めて反対を訴えました。
全国漁業協同組合連合会 坂本雅信会長
「アルプス処理水を流されることは、やはり死活問題である。私どもとしては認められない。それには賛成できない」
西村経済産業大臣
「第一原発の廃炉をして福島の復興を果たすと。アルプス処理水の海洋放出は避けては通れない課題」
漁業者や地元自治体との溝は依然埋まっておらず、関係者から理解を得たうえで海洋放出を実施できるのか不透明な情勢となっています。
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