ミナミに新エリア「なんばパークスサウス」今週末オープン! インバウンドをいかに引き込めるかがカギ
28日、大阪ミナミの新たなランドマークがお披露目になりました。
タイの高級ホテルチェーンが運営する「センタラグランドホテル大阪」が日本に初進出。33階建て最上階にあるレストランではー。
柏﨑蒼馬記者「難波を街を眺めながら、タイをイメージしたカクテルを飲めるなんて最高ですね」
落ち着いた雰囲気のスイートルームに加え、日ごろの疲れを癒すスパも完備されています。
このホテルが建っているのは、なんばパークスの南側。その名も「なんばパークスサウス」。約8900平方メートルの敷地には3つの建物が集まります。227室を備えたライフスタイル型ホテル「ホテル京阪なんばグランデ」。さらに飲食店もー。
柏﨑記者「お店に入ると、入り口の近くには大きな提灯(ちょうちん)2つがあり、座席は畳になっているなど、日本の雰囲気を存分に味わえる空間になっています」
外国人をターゲットにした「くら寿司」のグローバル旗艦店。祭りや相撲の番付表をイメージしたほか、外国人に人気のサーモンやアメリカ産牛肉を使ったオリジナルメニューも。
さらにラーメン店は銭湯をイメージした内装に―。
南海電鉄・福島靖之さん「難波はコロナ前を中心としてインバウンドの方が来られていましたので、やっとコロナも明けまして、その方々に楽しんでいただけるような街を作っていこうと」
そもそもミナミといえば、コロナ前からインバウンドに不動の人気がありました。
スイス人観光客「日本製品はハイクオリティーで、私の好みです」
韓国人観光客「包丁を買う目的で来ました」「包丁といえば、日本が有名ですよ」
大阪観光局によりますと、なんばの観光案内所を訪れた外国人観光客はコロナ前に比べ約2倍に増えています。
太星食器・堀畑恭男社長「ウェルカム、カムカムや。もうめちゃくちゃ忙しくなって、うれしい話です。日本の伝統とかいきわたっている感じがするね。私たち以上に外国の方が(食器が)好きで、手に触れている、そういう感じかする」
東京・秋葉原と並ぶオタクの町・日本橋では。
フランス人観光客「アニメダイスキデス。アイラブジャパン!」
アニメ関連の商品が大人気。日本のアニメに魅せられた外国人観光客にとっては、まさに“聖地”です。
黒門市場などを含め訪日客の人気スポットが集まるミナミエリア。ただ、8年後の2031年。このミナミのにぎわいに影響を与えかねない出来事がー。
(中継・柏﨑記者)
背が高く、一際存在感をはなっている建物が、7月1日に開業する「なんばパークスサウス」の「センタラグランドホテル大阪」です。このホテルは、日本初上陸となるタイの高級ホテルブランドで、建物は33階建て、最上階には大阪の街を一望できるレストランやバーなどが設けられています。
今回、施設の開発を担っている南海電鉄が、特に力を入れているのが「インバウンド集客」です。もともと大阪・ミナミや道頓堀といった地域は、外国人観光客から人気を集めていて、大阪市も御堂筋の側道の歩道化する開発を行っているなど、その人気は今も健在です。
しかし、南海電鉄はその人気はいつまで続くのかと、不安を抱いていました。それ理由が、8年後の2031年春に開業を予定している「なにわ筋線」です。現在インバウンドが多く利用する関空から、南海空港線や南海本線で、難波駅で終点をむかえることになるのですが、なにわ筋線が開業すると新今宮駅から、今年3月に新たに出来たJR大阪駅のうめきたエリアまで直接結ばれることになります。
そうすると、関空からうめきたエリアまでのアクセスが格段に良くなるというメリットはありますが、南海電鉄からすると、これまでなんば駅で停まっていたものが、なんばを素通りして大阪までいってしまうのではないかという懸念点があるということです。そのような背景から「なんばパークスサウス」の開発を行い、現在も周辺エリアの開発も力を入れて取り組んでいます。
なんばの観光案内所によりますと、案内所を訪れた外国人観光客の数は、コロナ前の約2倍ほどに増えていて、今は台湾や韓国、欧米などが中心ですが、今後、中国のツアー客が戻ると、よりインバウンドが回復するとみられています。
「なんばパークスサウス」は、こうした外国人観光客をいかに引き込めるかが注目されます。
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