マイナカードに“別人の顔写真” 市は男性に「写真を紛失して適当に貼った」と説明 三重・松阪市【news23】|TBS NEWS DIG
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三重県松阪市で交付されたマイナンバーカードに別の人の顔写真が貼られていたことが分かりました。受け取った男性によりますと、市は「写真を紛失したため、余っていたものを適当に貼った」と説明したということです。
■マイナカードに“別人写真” 市は「適当に貼った」と説明
“別人写真”のマイナカードが交付された男性(70)
「『僕ってこんな顔しとんのかいな』と思いながら、それで(人に)見てもらったら『全然違う』ということで」
三重・松阪市に住む70歳の男性。2023年3月、申請したマイナンバーカードの顔写真が“別の人のもの”になった状態で交付されたのです。
取材をすると、市のずさんな対応があきらかになりました。
男性は、松阪市内のマイナンバー申請用の窓口に妻と一緒に行き、その場でカード用の顔写真を、市から委託を受けた業者にデジカメで撮影してもらったといいます。
しかし・・・
“別人写真”のマイナカードが交付された男性(70)
「家内の(マイナカード)は2週間くらいで来て、僕だけ来ないもんでさ。そういうので、おかしいなと思ってたんやけど」
一緒に申請したはずの妻のマイナンバーカードが交付されてから2週間後。別の人の顔写真になった男性のカードが交付されたのです。
男性はすぐに市役所に行って説明を求めたといいます。
ーー市はなんて言っていた?
「(市職員が)『僕の写真を紛失した』と言うのさ。それで『あったやつを適当に貼った』とはっきり言うたもんでさ」
市は「写真を紛失したため、余っていたものを適当に貼りつけた」などと説明したというのです。
■「適当だと思われても仕方がないと…」取材に対し松阪市は
松阪市(JNNの取材に対し)
「『適当に貼った』とは言っていない。ただ、適当だと思われても仕方がないと男性には謝罪した」
取り違えの原因について、市は「デジカメのSDカードの撮影データ自体が破損してしまったことで、同じように夫婦で申請に来た別の男性の写真を誤って使ってしまった」と説明。
また受付の際に、男性のフルネームや生年月日など十分な本人確認を行わなかったことも原因だとしています。
全国でトラブルが相次いでいるマイナンバーカード。国会では、紙の健康保険証を廃止して、原則マイナンバーカードに一本化する法案が、6月2日に成立する見通しとなっています。
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