「学生にとっていい」『インターン』“採用直結”へ…新ルールに“期待”“焦り”も(2023年6月1日)
来年春に卒業する大学生らの企業の採用選考が、1日、解禁されました。
航空大手のANAは、4年ぶりに客室乗務員の採用を再開。一次試験はオンラインです。第一生命は、パーテーションを外して、対面での面接に戻しました。
解禁日に小倉共生社会担当大臣は、大手総合商社を視察しました。
自民党・小倉共生社会担当大臣:「守っている企業が貧乏くじを引かないよう、徹底していきたい」
リクルートによりますと、大学生らの内定率は、すでに72.1%。採用の早期化が加速しています。
そんな状況で、新たな就活ルールが加わることになります。
ファミリーレストラン最大手のすかいらーくホールディングスでは、10種類以上のインターンを準備していて、説明会が行われました。対象は、2025年春に卒業予定の大学生らです。彼らの代から、インターンシップが変わります。企業は、インターンで得た学生の情報を採用選考に使うことが、解禁されるのです。つまり、インターンに参加できれば、内定がぐっと近づくことになります。
すかいらーくでは、役員の前でプレゼンして、素敵なアイデアを出した学生には、さらに個別面談を行うことも考えています。
すかいらーくHD・中西匠採用リーダー:「選考のプロセスは、大きく変えていないが、インターンに参加してくれた学生には、特別に声かけたりというのは、より強めていこうかなと。リアルに感じてもらうことで入社後もミスマッチも防げると思う」
いまの大学3年生からインターンが就職に直結することになります。その当事者に話を聞きました。
専修大学・商学部3年:「面接や書類選考以外の方法で内定をいただける機会が増えるのは、学生にとってもいい」
専修大学・商学部3年:「選考に直結してくるとなったら、なおさら自分から動く必要がある。(Q.焦りもある)周りが動いていると、余計焦って、早く活動しないとという気持ちにはなる」
大企業がインターンに力を入れるなか、中小企業は、どう感じているのでしょうか。
メタバース空間で、就職説明会に参加している企業に話を聞きました。埼玉県にある自動車販売代理店の担当者です。
埼玉スバル自動車・市村史弥さん:「焦りは、ものすごくある。弊社みたいな中小企業だと、どうしても採用サイトで埋もれてしまう。メタバースやSNSを活用して宣伝して(インターンの)参加者数を増やしたい」
新潟県で、パチンコホールや飲食店を経営するアミューズメント企業も、こう話します。
エム・アイ・ディ ジャパンの堀田達哉さん:「企業の名前やブランディングは、大手企業にはかなわない。先進的な活動をしながら、いかに発見していただくかが肝になる。新しい就活の形を見いだしていけたらなと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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