ハラスメント問題などで揺らぐ中…狙いは「パイプ」再構築か 吉村知事と横山市長が岸田首相らと会談

ハラスメント問題などで揺らぐ中…狙いは「パイプ」再構築か 吉村知事と横山市長が岸田首相らと会談

ハラスメント問題などで揺らぐ中…狙いは「パイプ」再構築か 吉村知事と横山市長が岸田首相らと会談

 大阪府の吉村洋文知事と大阪市の横山英幸市長は29日、岸田首相らと相次いで会談しました。足元がハラスメント問題などで揺らぐ中、2人そろって上京した背景には、ある狙いがありました。

 この日午前、大阪府の吉村知事と大阪市の横山市長はそろって首相官邸を訪れ、岸田首相と会談しました。

 この中では横山氏は市長選挙当選のあいさつをしたうえで、大阪・関西万博と2029年の開業を目指すIR・カジノを含む統合型リゾート施設の早期着工に向けた協力などを要請しました。

 (Q:総理からはどのようなお言葉ありましたでしょうか?)
 吉村知事「特に万博については『国家事業だから、これから一緒にがんばっていきましょう』と」

 午後には、万博議連の会長を務める自民党の二階元幹事長(万博議連会長)と会談ー。

 (Q:どういったお話をされましたか)
 二階会長「まあ万博しっかりやろうと…」
 吉村知事「すみません、お忙しい中、ありがとうございます」

 さらに、西村経済産業大臣や岡田万博担当大臣らとの会談も行われました。政府や自民党の要人と次々に面会する狙いは「パイプ」の再構築です。

 菅前総理や安倍元総理と何度も会食を重ね、「いつでも電話できる仲」だった「日本維新の会」の前代表の松井一郎前市長が先月引退。何とか中央政界への影響力を維持しようと国会議員団が中心となり、東京で多くの要人との会談を実現させました。

 吉村知事「国と協力してやっていくべき事項はたくさんあるので、今回の訪問によって万博やIR、大阪府・市と国が協力してやっていくべきこと、そこについての協力関係が強まったと思っている」

 しかし一方、足元の大阪では…。

 吉村知事(日本維新の会代表)「パワハラ・セクハラあってはならないと思いますし、この笹川議員のこの一連の行動に関して、厳しく判断すべきだと思っています。ですので大阪維新の会として除名をするというのが相当だと思っています」

 ハラスメント問題をめぐり、この日離党届を提出した大阪府議会の笹川理議員。吉村氏は除名処分相当として党内で手続きを進めていく考えを示しました。

 そして、空席だった新代表には副代表を務めていた金城克典氏が就任。

 維新大阪府議団・金城新代表「彼のやったことというのは大きな問題と思うが、団総でも申し上げたが、彼のマニュフェストに対する思いはきっちり受け継いでいかねば…」

 勢いが見える一方で、露呈した足元のぐらつき。今後、中央政界でも存在感を高めるために土台をどう固めていくのかが問われています。

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