タリウム扱う会社に見積もり依頼か 叔母を殺害しようとした疑いの男 大学関係者を装い業者にメール
3年前、叔母をタリウムで殺害しようとしたとして男が再逮捕された事件で、男とみられる人物が、大学関係者を装ってタリウムを扱う会社に見積もりを依頼していたことが分かりました。
殺人未遂の疑いで24日再逮捕された無職の宮本一希容疑者は、2020年7月、叔母にタリウムを摂取させ殺害しようとした疑いです。
叔母は、現在も意識不明の状態です。
その後の捜査関係者への取材で、事件の2か月前、宮本容疑者とみられる人物が京都にある大学の関係者を装って、大阪府内と京都市内のタリウムを扱う会社に見積もりを依頼するメールを送っていたことがわかりました。
毒性の強いタリウムは、一般の人が入手するのは困難で、警察は宮本容疑者が研究目的などと装って入手を試みた可能性もあるとみています。
また、昨年11月、宮本容疑者が叔母の入院先の病院に対し、「楽にさせてあげたい」などと延命治療を中止するよう申し出ていたことも新たにわかりました。
叔母が倒れた後、宮本容疑者が叔母の経営していた会社の代表取締役に就任し、叔母名義の複数の口座からは計5000万円が引き出されていて、警察は財産を狙った犯行とみて動機の解明を急ぐとともにタリウムの入手経路の特定を進めています。
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