公明 「東京28区」擁立を断念 東京で自民候補“推薦せず”…どうなる? 自公の関係(2023年5月25日)
次の衆議院選挙に向け調整が難航していた「東京28区」で、公明党が候補者の擁立を断念する方針を固めた。さらに、東京では自民党候補を推薦しない方針を決めた。
■盤石の協力体制が…異例の事態
公明党・西田実仁選対委員長:「経緯を踏まえて言えば、こちらから推薦を求めることは、もう必要ないのではないか」
自民党と公明党の四半世紀近い連立関係を揺るがす、異例の事態が起きている。
これまで自民党と公明党は選挙区の候補者を調整し、互いに推薦を出すなどの形で、盤石の協力体制を築いてきた。
公明党・山口那津男代表:「自由民主党からご推薦をいただいた、わが党候補すべて議席を勝ち取ることができました」
岸田文雄総理大臣:「積み重ねてきた両党の絆が、揺らぐことは決してありません」
■公明 東京で自民候補“推薦せず”
しかし、次の衆院選で新設される「東京28区」で自民、公明が候補者の擁立を巡って対立。協議を続けてきたがまとまらず、公明党は24日、擁立を断念する方針を固めた。
西田選対委員長:「事実と違う点、誠実な協議とは言えないようなこともありまして」
そして、公明党は東京のすべての選挙区で自民党の候補を推薦せず、都議会での協力体制も解消すると、党内の役員会で正式に決定し、25日に自民党に伝える方針だ。
■“対立”でどうなる? 自公の関係
公明党が候補者擁立を断念した背景を見ていく。
テレビ朝日政治部の岡香織与党キャップによると、今回の決定について、公明党ベテラン議員は「公明党の支持母体である創価学会の幹部が全権を握っていて、今の党幹部はただのメッセンジャー」「自民党の推薦がなければ、小選挙区では勝てない」と、決して良い判断ではないと思う議員もいるという。
今後、どうなるかに関しては、公明党からは東京だけの話に収まるとは到底思えないという声や、自民党内には連立解消論もあり、今後、状況はさらに悪化する可能性もあるという。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年5月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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