財産目的で犯行か…叔母にもタリウム摂取させ殺害しようとした疑い、男を再逮捕 スマホには検索履歴も

財産目的で犯行か…叔母にもタリウム摂取させ殺害しようとした疑い、男を再逮捕 スマホには検索履歴も

財産目的で犯行か…叔母にもタリウム摂取させ殺害しようとした疑い、男を再逮捕 スマホには検索履歴も

 京都市で女子大学生が殺害された事件。知人の男が叔母にもタリウムを摂取させ殺害しようとしたとして再逮捕されました。

 24日、殺人未遂の疑いで再逮捕されたのは、イベント企画会社や不動産会社を経営していた宮本一希容疑者(37)です。

 宮本容疑者は昨年10月、知人で大学生の浜野日菜子さん(当時21歳)にタリウムを摂取させ殺害したとして起訴されていました。

 この事件の捜査をきっかけに、ある不可解な事態が発覚します。

 2020年7月に宮本容疑者の叔母(61)の体調が急変し、現在も意識不明の状態が続いていることがわかったのです。

 警察が保存されていた叔母の血液などを調べたところ、致死量に達するタリウムを検出。

 さらに、宮本容疑者のスマートフォンには、叔母が倒れる5か月前から「殺人」や「タリウム」について検索した履歴が残っていました。

 警察は、入手困難なはずのタリウムが宮本容疑者に近しい人物2人から検出されたことなど状況証拠を積み重ねた結果、叔母についてもタリウムを摂取させ殺害しようとした疑いが強まったと判断。24日、宮本容疑者を再逮捕しました。

 宮本容疑者と叔母の両方の知人
 「(宮本容疑者の叔母は)本当に完ぺきというか、非の打ち所がない方でしっかりしているし。彼(宮本容疑者)がああいうことをして、何のメリットがあるのだろうと、理解はなかなかしにくい」

 東京の大手企業で働いていた宮本容疑者が実家の京都に戻ってきた際、仕事の相談に乗っていたのが叔母だったといいます。

 宮本容疑者の叔母の知人女性
 「小さい時からかわいがっていた、わが子のように。『(一希は)経営者として向いているので、自分が一希をサポートしていく』と言っていた。今でも信じられないくらい、あれほどかわいがってた子に裏切られるようなことになってしまったのか」

 一方、叔母が倒れた3か月後、宮本容疑者は叔母が経営していた年間8000万円ほどの家賃収入がある不動産会社の代表取締役に就任。叔母が所有する賃貸物件も売却していました。

 また、叔母の口座から現金約5000万円が引き出されていたことなどから、警察は財産目的で犯行に及んだとみています。

 宮本容疑者は調べに対し黙秘しているということで、警察はタリウムの入手経路など、事件の全容解明を進めています。

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