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原爆で繋ぐ広島とコンゴ…アートでG7と平和に想い(2023年5月19日)
G7広島サミットを機に、広島にゆかりのあるアーティストたちが原爆と平和を考えるメッセージを発信しています。
アーティストインディペンデント・キュレーター、半田颯哉さん:「(とくに海外からの方に)それぞれの国に、広島で見たこと、広島で感じたこと、考えたことを持って帰って、それを生かしてほしい。との想いを込め“Take it Home”というタイトルに」
広島市内でG7(主要7カ国)サミットを応援する現代アーティスト4人が展示会を開催しています。
作品に込められたのは、原爆投下から現在までの時間は核廃絶が実現できていない膨大な時間でもあるという現実。
世界からすべての原爆がなくならない限り、広島にとっての戦後は終わらないというメッセージ。
日本とアメリカの被爆者の目から伝わる被爆の被害に国境がないという訴え。
アーティストインディペンデント・キュレーター、半田颯哉さん:「一人ひとりの市民には大きな力がないけれども、見て学んで考えるようになった人たちが増えれば、いつか大きなうねりになるだろうと捉えています」
そんななか、コンゴ民主共和国と広島の意外な関係に注目したアーティストも。
広島の原爆にはコンゴ産のウランが使われたのです。
コンゴ出身のシクステ・カキンダさんはウランがベルギーの植民地だったコンゴの鉱山から採掘され、アメリカでの加工を経て、広島に投下されるまでの時系列をさかのぼる形で表現しました。
アーティスト、シクステ・カキンダさん:「(“原爆の父”)オッペンハイマーが語ったように、“世界を変える”破壊的なプロジェクトについて考える時間の反映でもあります」
カキンダさんは東京藝術大学に留学していた時に広島を訪れ、被爆者や広島の人々と交流を重ねました。
アーティスト、シクステ・カキンダさん:「広島の人々に、まだ戦争の爪痕が残っているんです。問題はそこに存在し続けているのです」
一方、問題はコンゴでも存在し続けています。
アーティスト、シクステ・カキンダさん:「資源の豊かさが、コンゴで戦争が繰り返される原因になっているのです」
広島で使われたウランの鉱山は閉鎖されましたが、レアメタルであるコバルトの鉱山などを巡る紛争で今も多くの命が失われています。
G7サミットの重要な議題の「ロシアによるウクライナ侵攻」に重ね合わせ、カキンダさんは訴えます。
アーティスト、シクステ・カキンダさん:「世界でもっとも力のある7つの国が広島に集まり、ロシアによるウクライナ侵攻を止めることにたくさんの対策を打ち出しています。同じような対策がコンゴで行われていれば、長い平和がすでに訪れていると思います」
アート展は22日まで開催されます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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