【市川猿之助さん】週刊誌が「ハラスメント疑い」報道　“遺書”のようなものも

【市川猿之助さん】週刊誌が「ハラスメント疑い」報道　“遺書”のようなものも

歌舞伎俳優の市川猿之助さんが18日、都内の自宅で意識がもうろうとした状態で見つかり、病院に搬送されました。また、両親も倒れていて死亡が確認されました。猿之助さんは命に別状ないということですが、自宅からは遺書とみられるものが見つかったということです。

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四代目「市川猿之助」としての道を歩み始めて、11年ーーー。猿之助さんは、歌舞伎のみならず、数々のテレビドラマやバラエティー番組に出演していました。

35歳だった時、猿之助さんは「猿之助という名前は、僕の中で神様に等しいような憧れの名前」「歌舞伎というものを末永く守りたい」と話していました。

18日、入ってきたのは突然の一報でした。

50代（会社員）
「今、初めて聞いてびっくりしたんですけど。やっぱり有名な方ですから」

60代
「ご両親と一緒にいて…え、なんで？　理解できないですね」

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猿之助さんの自宅前には多くの報道陣のほか、警察関係者の姿がありました。

捜査関係者によると、通報があったのは、この日の午前10時すぎ。マネジャー2人が自宅を訪れたところ、地下の部屋で猿之助さんを発見しました。その際、猿之助さんの意識はもうろうとしていたといいます。

その近くには、キャンバスに手書きで書かれた“遺書”のようなものがあったといい、自殺を図ったとみられています。

病院へ搬送されるところを目撃したという近所の人は、当時の様子を語りました。

近所の人
「猿之助さんが（酸素）マスクして、ぐったりしてて…。意識なかったんじゃないかな、という感じ」
「消防車もきて警察もきて。異常な感じですよね」

猿之助さんは、受け答えに応じられる状態ではないものの、命に別条はないということです。

さらに、自宅2階のリビングでは、布団がかかった状態であおむけに倒れている猿之助さんの両親も発見されました。母親はその場で死亡が確認され、父親の市川段四郎（76）さんも病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。

両親に目立った外傷はなく、自宅に第三者が入った形跡もなかったということです。

猿之助さんと両親、3人で暮らしていたというこの家で、一体何があったのか…。

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今月、明治座でほぼ毎日行われている歌舞伎公演の真っ最中だった猿之助さん。

この日公演を見る予定だった人
「猿之助さんは（見るの）初めてだった」
「こんな緊急事態だから、どうしようもないのかなと思うけど…」

来週公演を見る予定だった人
「来週からチケットを（たくさん）買っているんですけど、『まだ（どうなるか）決まっていない』という風に、チケット売り場で（聞いて）」

明治座は、この日の夜の公演は配役を変更して行い、19日の昼公演は中止、それ以降は未定とすると、今後の対応を発表しています。

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様々な“舞台”で活躍していた猿之助さん。一方で、この日発売の週刊誌が、俳優や劇場関係者に対するハラスメントの疑いを報じていました。

警視庁は今後、自宅の現場検証を行うとともに父・段四郎さんと母親の司法解剖を行い、死亡した経緯を詳しく調べる方針です。

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厚生労働省や自殺の防止活動に取り組む専門家などは、悩みを抱えていたら自分だけで解決しようとするのではなく、専門の相談員に話を聞いてもらうなどしてほしいと呼びかけています。

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（2023年5月18日放送「news every.」より）

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