「一人一人の成長を丁寧に見守るために」教員不足の学校 現役教員が今求める改革とは|TBS NEWS DIG
長時間勤務が問題となっている「教員の働き方」。現役の教員に話しを聞くと学校現場が直面している課題が見えてきました。
公立中学校 国語教諭(20代)
「子どもの『わかった』という笑顔であったりとか、(子どもの)成長を見る瞬間が一番楽しい」
公立中学校 英語教諭(40代)
「卒業式の瞬間、終わった後、やってきてよかったなと」
この日、集まってもらったのは東京都内の公立中学校に勤務する3人の教員。教員の仕事には大きなやりがいを感じるものの、その環境は厳しいままだといいます。
先月、文科省が公表した「教員勤務実態調査」では、中学校の教員のおよそ4割が月80時間の「過労死ライン」を超える長時間勤務となっています。ただ、1日の学校での勤務時間は7年前に比べ平日でおよそ30分、土日は1時間ほど減少していて、「働き方改革は進んだ」との評価もあります。
しかし、現場の教員は…
「(Q.働き方改革は進んだと感じるか)あんまり感じないですね」
課題としてあがったのは「教員不足」でした。
公立中学校 英語教諭(40代)
「教員は何でも屋のイメージがすごくある。多方面にいろいろなことをやっていかないといけない」
文科省の調査によりますと、公立校の教員の昨年度の採用倍率は3.7倍で過去最低を更新しています。教育の現場では非正規の教員の割合が増えている現状があり、「正規の教員一人一人の負担が大きくなっている」といいます。
公立中学校 国語教諭(20代)
「学級が37名で4年前は(転校などで)33名だった。4名しか違わないが、事務作業や一人一人に丁寧に成長を見るとなると難しい」
公立中学校 美術教諭(20代)
「講師の方が見つからない。美術の授業で1年生の最初の頃は週2時間、その2時間をいれることができない状態」
公立中学校 英語教諭(40代)
「働き手の数を増やしていく、教員でなくとも事務をされる方であったり、人を増やしていくということが一番改善点につながる」
こうした現場の声に現役教員や有識者らでつくるグループはきょう、▼教員が担う業務の見直しや▼正規採用の教員定数の見直しなど抜本的な改革を求めました。
日本大学 末冨芳 教授
「大学の教員養成の現場では、『このまま働き方改革進むんですか』という質問が多い。(働き方改革が)進むなら教員になりたいから。正規採用を増やせる定数改善も必要だが、教員になりたくなる処遇改善も必要」
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