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「人助けしただけなのに」運転免許取り消し処分の男性 控訴審判決を不服として上告(2023年5月8日)
“人助け”をしたら免許取り消しに…。原告の訴えは最高裁の判断に委ねられることになりました。
奈良県御所市の高田浩一さん(58)は、3年前、近所に住む高齢男性から「故障したコンバインを田んぼから引き上げてほしい」と頼まれました。
高田さんは自身のショベルカーでコンバインを引き上げて人助けしたものの、ショベルカーを公道で運転するのに必要な「大型特殊自動車の免許」を持っていなかったため、公道計1.5kmを走ったことなどにより、2年間、仕事で使う大型トラックなど持っている全ての運転免許取り消し処分を受けました。
高田さんは奈良県に対して「無免許運転の認識はなかった」などとして提訴。しかし、1審の奈良地裁は「無免許運転という認識があったか否かは処分を決める上での要件ではない」などとして訴えを退け、2審の大阪高裁も控訴を棄却していました。
高田さん側は、この判決を不服として今年4月末に上告。高田さんは「人助けをしただけなのにと苦しむ日々です。このままでは取り消された免許は自分の罪の代償として受け入れなければならなくなってしまう」と話しています。
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