子どもが18歳まで“時短勤務”可能に!トヨタ自動車が対象拡大 仕事と育児両立を支援する新しい働き方も【Nスタ】|TBS NEWS DIG

子どもが18歳まで“時短勤務”可能に!トヨタ自動車が対象拡大 仕事と育児両立を支援する新しい働き方も【Nスタ】|TBS NEWS DIG

子どもが18歳まで“時短勤務”可能に!トヨタ自動車が対象拡大 仕事と育児両立を支援する新しい働き方も【Nスタ】|TBS NEWS DIG

トヨタ自動車が子どもが18歳まで“時短勤務”を可能とするよう、対象を拡大しました。この制度は正社員・非正規社員ともに対象となるということです。
ただ、仕事と育児を両立する上で立ちはだかるのが、“小1の壁”。働き方を変えざるを得ない人がいるなかで、支援につながる新しい働き方が導入され始めています。

■非正規社員も対象に 狙いは“人材流出を防ぐ”

日比麻音子キャスター:
トヨタ自動車では、時短勤務の制度を利用できる対象を広げる方針を決定しました。

これまで、▼正社員は小学4年生まで、▼非正規社員は3歳まで時短勤務が適用できるといった年齢制限がありました。
今後、6月から7月に開始予定で▼正社員のみならず、非正規社員に対しても対象を18歳まで引き上げるというルールに変更します。

なぜこのような変更があったのでしょうか?
家庭の事情に応じて、“より時短勤務を利用しやすい形にしたい”という方針がありました。

▼仕事と育児の両立をさらに支援していきたい
▼両立が難しいことによって、人材が流出してしまう事態を防ぎたい
という狙いがあったわけです。

今後は子育てのみならず、介護などを理由とした時短勤務を拡充することも検討されているということです。

ホラン千秋キャスター:
育児という面でも、今後より高齢化が進むので、介護の面でも仕事を抜けて行かなくてはいけない、行きたいという思いを持っている従業員の方からすると、かなり手厚い人事・時短勤務だなという感じがします。

松田丈志 元競泳日本代表:
親の介護という問題も本当に大きいと思いますし、これから増えてくると思う。正社員と非正規社員の差がなくなったところが大きい。
これまで日本は、どうしても正社員の方が優遇されてるという状態が長く続いてきたので。それがなくなって、多くの人が働きやすい環境になって。あとは男女差がなくなっていくことも大事。

ホラン千秋キャスター:
従業員側からすると、働きやすい。そして会社側からするといい人材がいなくなるのを止めたいという部分もありますよね。

松田丈志 元競泳日本代表:
リモートワークもどんどんできるようになっていって、働く場所を選ばない状況になってきますから。拘束時間を自由にして、いろんな働き方ができるようにする必要があると思いますね。

■“小1の壁”…約50%の女性が働き方の見直し検討

日比麻音子キャスター:
今回、18歳まで引き上げるということですが、仕事と育児を両立する上で立ちはだかるのが、いわゆる“小1の壁”です。
小学生になると、時短勤務がなくなってしまう企業が比較的多い。さらには、小学生になると保育園のときよりも預けられる時間が短くなる。結果として、小学校に上がってから仕事と子育ての両立が難しくなるといったことがある。

働く女性1000人を対象にしたアンケートでは、小学校入学をきっかけに、働き方の見直しを検討したと答えた方が▼50.7%という結果も(放課後NPOアフタースクール調べ)。
実際に働き方を変えた、例えば、役職を変えたり転職したりといった方は▼37.9%に。

松田丈志 元競泳日本代表:
僕は子どものころ田舎でしたが、親が共働き。小学校が終わって、スイミングの習い事があるまでは自宅で1人で過ごしたり。あとは近くにいた祖母や祖父に面倒を見てもらうという状況でした。
都会で近くに両親がいない場合は、学童保育に行くとか、どちらかが仕事を調整して面倒を見ると思うので、そこは大きな壁になると思う。

ホラン千秋キャスター:
先ほどのアンケートでは働く女性1000人が対象というでしたが、男性に聞いたらどんな結果になるのか気になりますね。

日比麻音子キャスター:
時短勤務はお父さんお母さんも取れるものですからね。

■“部分休暇”“中抜け”認める 多様な時短勤務

日比麻音子キャスター:
相模原市が4月から導入している取り組みを紹介します。

1日に最大2時間取れるという“部分休暇”。小学1~6年の子どもを持つ職員が対象です。
実際に20人以上が利用していて、送り迎えに2時間だけお休みをするなども可能です。市の担当者は「子育てしながらも働きやすい環境となるよう環境整備に努めていく」としています。

さらには、こんな取り組みも。

人材サービス事業の「ビースタイルグループ」では、子育て中もフルタイムと同等の給料がもらえるというシステムを適用。
『“中抜け”できれば、フルタイムと同等に働けるのに…』という声に応えて、朝は会社で働いて、夕方の送り迎えや食事を作らなきゃいけないところだけ中抜けをして、残りは在宅でテレワーク。
このようなシステムを導入したところ、時短勤務を使った場合よりも、年収が1.3~1.5倍になったということです。
コロナ禍の経験を経て、テレワークはかなり進んできていますから、これからも活用できますよね。

松田丈志 元競泳日本代表:
子どもが帰ってきたり、ご飯を作らなきゃいけなかったり、そこだけフォローできれば仕事はまだできると思う。子育てがあるからキャリアを諦める、という人が少しでも減るといいなと思います。

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