「本来なら成人として一歩を踏み出すときだった」亀岡10人死傷暴走事故から11年

「本来なら成人として一歩を踏み出すときだった」亀岡10人死傷暴走事故から11年

「本来なら成人として一歩を踏み出すときだった」亀岡10人死傷暴走事故から11年

 京都府亀岡市で児童の列に車が突っ込み、10人が死傷した事故から23日で11年がたち、現場で法要が営まれました。

 事故が起きた午前8時前、亀岡市の現場で法要が営まれ、遺族や関係者らが花を手向けて犠牲者を悼みました。

 11年前の4月23日、登校中の小学生の列に車が突っ込み、児童と付き添いで妊娠中だった女性ら3人が死亡、7人が重軽傷を負いました。車を運転していたのは、当時18歳の少年で無免許でした。

 亡くなった小谷真緒さん(当時7歳)の父、小谷真樹さん「この11年、全国で理不尽に命を奪われる事件・事故が相次いでいるのを見ると、どうしても心が苦しくて。本来なら、(娘は)成人として未来に向かって一歩を踏み出す時だったので、今日は特に姿を見たいという思いがいつも以上に強い一日」。

 遺族の一人、妊娠中の娘をなくした中江美則さんは事故の後、加害者を生まなければ被害者は生まれないという思いから、犯罪加害者の更生保護に携わっています。午後に行われたシンポジウムで、「加害者に被害者の声が伝わる形での更生保護であるべきだ」などと訴えました。

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