“首相襲撃” 警察庁長官が警備体制について「不断の見直しを行う」容疑者は宇都宮氏に弁護依頼
警察のトップが警備体制について「不断の見直しを行う」と述べました。
15日、和歌山市の雑賀﨑。木村隆二容疑者(24)が岸田首相の後を追いかけるように演説会場に入り、爆発物が投げ込まれました。
「走り出さないようにお願いします!」
悲鳴が上がり、逃げまどう聴衆。現場は大混乱に陥りました。改めて警備の難しさが浮き彫りとなった中……。
谷公一・国家公安委員長「容疑者の接近を許したということについては遺憾な事案である」
20日、谷公一・国家公安委員長は、聴衆の避難誘導のあり方が課題だとの意見が委員からあったことを明らかにしました。
警備体制について、ともに会見した全国警察のトップは……。
警察庁の露木康浩長官「今回の事案の発生を許した点については、さらにどのようなことができたのか、警護について不断の見直しを行い、サミット警備もあります。さらなる警護体制の強化に努めていく所存であります」
一方、木村容疑者は事件当日……。
和歌山県警「木村容疑者が弁護を依頼したいと言っています」
和歌山県警が電話をかけたのは、元日弁連会長の宇都宮健児弁護士です。
木村容疑者は、昨年の参議院選挙に供託金を用意できなかったなどの理由で立候補できず、国を相手に裁判を起こしています。
宇都宮弁護士は、供託金は憲法違反とする裁判で原告側の弁護団長を務めていた経験があります。
取材に対し、宇都宮弁護士は「主張は暴力でなく、裁判などで訴えるべきだ」と話しています。
警察は選挙制度への不満が動機なのか、慎重に調べています。
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