【「金」高騰】ウクライナ情勢・金融不安…“安全資産”需要高まる 伝統文化に影響も…

【「金」高騰】ウクライナ情勢・金融不安…“安全資産”需要高まる 伝統文化に影響も…

【「金」高騰】ウクライナ情勢・金融不安…“安全資産”需要高まる 伝統文化に影響も…

「金」の高騰が止まりません。金融不安などがある中、“安全資産”とされる金が多く買われているのです。“今がチャンス”と、家に眠る金を売る人もいる一方で、外国人観光客に人気の伝統文化は高騰の影響を受けていました。

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東京・日本橋の百貨店「日本橋高島屋」では今月17日まで、まばゆいばかりの光を放つ金を使った工芸品の展示販売、その名も「大黄金展」が開かれています。13日に訪ねると、純金製の「北斗の拳」のラオウ像(319万円)や、ミッフィー像(220万円)などが販売されていました。

売り場では金の買い取りも行われていて、金のアクセサリーなどを査定中の女性がいました。母親の遺品として持っていたものなど6点を持ち込み、買い取り価格は「9万3100円」ということでした。

今、この金の価格が、さらなる高騰を続けているのです。13日、東京・中央区にある金の大手販売店で価格を見てみると、「1グラム9546円」となっていました。3日連続で過去最高値を更新しているのです。

つまり、「1キロ」の金の延べ棒の販売価格は…

田中貴金属ジュエリー銀座本店 中村明生副店長
「本日の相場で(1キロ)954万6000円となります」

高騰が続いているものの、中村副店長は「かなり、ご来店の人数は増加している状況です」と話していました。

金やブランド品などの買い取りをする東京・中央区の「KOMEHYOGINZA」では、高値のタイミングを見計らって来店する客が増加しているといいます。

女性が、サイズが合わなくなった金のブレスレットやピアスなどを持ち込んでいました。金の高騰を知り、査定に訪れたといいます。金のアクセサリー3点、ピアス、ブレスレット、指輪の査定額は、13万600円となりました。この店では、金の買い取り価格が去年と比べて約2割上がっているといいます。女性も「すごくいいと思います」と話していました。

KOMEHYOGINZA 塚原真喜子店長
「金をお売りいただくお客さまの数が、昨年の1.3倍に増えています」

なぜ、ここまで金が高騰しているのでしょうか。

緊迫化するウクライナ情勢に加え、先月はアメリカでの銀行の破綻で金融不安が広がりました。その結果、“安全資産”としての金が多く買われ、価格がさらに高騰しているのです。

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石川・金沢市には、金箔(きんぱく)の伝統文化が伝わっています。アメリカからの観光客は、金箔をはりつけたソフトクリームを珍しそうに眺めていました。インバウンド需要の回復で外国人観光客が増加。外国人観光客が金箔をはりつけ、ポストカード作りの体験を楽しんでいました。

アメリカからの観光客
「とてもよくできたわ!」

しかし…

箔一・直営販売部 大島孝志課長
「金もさることながら、(資材の)原料の仕入価格が以前に比べて25%くらいまで値上がりされるものも出てきている」

金の仕入れ値などが上がったことで、今月に入り、「金箔はり体験」の一部を300円値上げする苦渋の決断をしたといいます。
(2023年4月13日放送「news every.」より)

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