【”廃校”を有効活用】「カワハギ」の陸上養殖で新たな“ブランド”誕生も

【”廃校”を有効活用】「カワハギ」の陸上養殖で新たな“ブランド”誕生も

【”廃校”を有効活用】「カワハギ」の陸上養殖で新たな“ブランド”誕生も

春の入学シーズンですが、少子化などの影響で毎年多くの学校が廃校になっています。校舎の活用方法が自治体の課題となる中、魚の養殖を行うなど、廃校を有効活用しようという動きが出てきています。

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期待に胸を膨らませ、多くの人が“新たな門出”を迎える4月。しかし、東京・江戸川区の下小岩第二小学校を訪ねると、校舎の中は真っ暗で小学生の気配は感じられませんでした。先月で“廃校”となったのです。

文部科学省によると、少子化などの影響で全国の公立学校は、ここ20年ほどの間、毎年約450校が廃校になっています。

下小岩第二小学校は統合され、新たな校舎が建てられることが決まっていますが、中には、その後の活用方法が決まらず、廃虚と化した校舎もあります。

文部科学省によると、建物の老朽化や立地の問題などを理由に、全国で1424校の廃校が今も放置されたままとなっています。(2021年5月時点)廃校の有効活用が自治体にとって課題となっているのです。

茨城・龍ケ崎市の城南中学校は、理科室にはフラスコなどの実験器具が並び、音楽室には立派なピアノがあります。今も子どもたちを受け入れていそうに見えますが、生徒数の減少などを理由に去年3月で廃校となりました。

校舎の活用方法は“未定”といいますが…。

龍ケ崎市役所・総務部管財課 平野総雄課長
「地域に活力が生まれたり、雇用が増えたり、そういった活用が理想。住宅として使うとか各種学校で使う。少し変わったところだと『工場として使いたい』と提案いただいている」

廃校利用について、文部科学省が自治体と企業などを結びつけるプロジェクトを実施中です。龍ケ崎市はこのプロジェクトに参加して、今後の廃校の活用を検討するということです。

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再び、楽しい声があふれる場所に戻った廃校もあります。

千葉・多古町ではこの春、廃校がグランピング施設に生まれ変わりました。校庭にはテントが並び、プールにはサウナが併設されています。かつての小学校の面影を残したまま、新たな憩いの場へと姿を変えたのです。

宿泊施設の運営などをする会社が、文科省のプロジェクトを通じて、この廃校と出会ったということです。

HAMIRU 企画販促部リーダー・山本晴菜さん
「廃校を利用するというところで、町の人が協力してくれることが多くて、トイレとかも元あった位置に新しくトイレを作ってるので、コストの削減にもつながっていると思う」

学校の施設を使うことでコストダウンを実現しました。

利用者
「懐かしい感じで面白かった。友達とまた来たいなって」
「夢感ない? 学校に泊まるの」

小学生時代を懐かしむことのできる貴重な施設になっていました。

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新たな“ブランド”が誕生した廃校もあります。

パナム「ひかり養殖場」 山岡麻衣場長
「これが私たちが育てている『ぽちゃかわハギ』です」

島根・出雲市にある廃校の武道場で育てられていたのは、なんと魚です。肝がたっぷりのぽっちゃり体形に、愛嬌バツグンのおちょぼ口が特徴の「ぽちゃかわハギ」です。

JR西日本が去年1月から新たな陸上養殖事業として取り組み、先月ようやく初出荷を迎えました。

地元の温泉施設で味わうことが可能です。陸上養殖のため寄生虫の心配も少なく、肝まで生で食べられるのが1番の魅力だということです。
(2023年4月7日放送「news every.」より)

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