【男を緊急逮捕】善光寺の「びんずる尊者像」本堂から姿消す 1人で持ち去ったか？
数多くの国宝や重要文化財が現存する長野市の善光寺で5日午前に本堂に置かれている木製の像が盗まれました。その後、木像は60キロ以上離れた場所で容疑者の男とともに発見され、男は窃盗の疑いで逮捕されました。
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5日の朝に長野市の善光寺から「びんずる尊者像」が突如、姿を消しました。
静岡県からの観光客
「びっくりしました。私、きょう、伊豆から善光寺さんにお参りに日帰りで、いま来て。きょうは会えずに帰ります」
長野県内からの観光客
「みんなで罰当たりだよねと。私もいつも来て、膝痛いから膝触ったりしてるんですけど」
「びんずる尊者像」は「びんずる様」の愛称で親しまれています。患部と同じ部分をなでると病気が治るという言い伝えがあり、1713年から多くの参拝者に触れられてきました。
像は台座に固定されていなかったといいます。木製で高さはおよそ1メートルあります。
――重そうなイメージですが？
善光寺 林明晋寺務総長
「重たいです！ 普通は持って行けないと思います」
その行方がわからない中、取材していると木像が見つかったとの一報が入りました。
「松本で見つかったって」
「え？え？松本で見つかった？」
警察によりますと、木像は善光寺からおよそ60キロ離れた松本市内の商業施設の近くで車の中から見つかりました。車を運転していたのは熊本県の森本晋太郎容疑者、34歳です。窃盗の疑いで緊急逮捕されました。
記者
「いま『びんずる尊者像』が警察署に運び込まれていきます」
木像は無事に発見された後、警察官4人がかりで運ばれました。善光寺によると、森本容疑者とみられる人物が木像を1人で持ち去る様子が防犯カメラに映っていたといいます。
善光寺 林明晋寺務総長
「経緯といたしましては、長い時間ずっと観察していて、人員が手薄になるところを狙って1人で抱えて持って行ったようであります」
森本容疑者は容疑を認めているということです。
（2023年4月5日放送「news every.」より）
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