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【「保津川下り」船が転覆】船頭1人死亡・1人行方不明 人気観光スポットで
京都府亀岡市の保津川で観光用の船が転覆し、船頭1人が死亡、別の船頭1人が行方不明となっています。事故が起きたのは上流から嵐山まで下る「保津川下り」と呼ばれる人気の観光スポットでした。
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28日午前11時半ごろ、京都府亀岡市を流れる保津川で観光用の船が転覆する事故が起きました。当時、船にはこども3人を含む25人の乗客と船頭4人が乗っていましたが、この事故で船頭1人が死亡し、別の船頭1人が行方不明だということです。
いったい何があったのでしょうか?
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京都府亀岡市から嵐山の峡谷を船で下る保津川下りは、京都で400年以上の歴史を誇る人気の観光スポットです。
この保津川下りは京都府亀岡市にある乗船場から16キロ下流の嵐山までを約1時間半かけて船で川を下るコースです。ゴールの嵐山では24日に桜が満開となり、多くの観光客が訪れています。
たびたび急流などの難所を進む保津川下り。今回、船が転覆したのは「大高瀬」と呼ばれる激流ポイントでした。座礁した船を上空から撮影した映像には、船の周辺で白い水しぶきが上がる様子が映っていて、水の流れが速いのがわかります。
当時、船に乗っていたのは25人の乗客と4人の船頭でした。船の後ろに乗っていた男性の船頭が急流で船の外に落ちたといいます。その後、バランスを崩し岩に正面から衝突。乗客らも川に投げ出され、前に乗っていた船頭が死亡したということです。
死亡したのは田中三郎さん、51歳です。船頭歴は19年だったといいます。
保津川遊船企業組合 豊田知八代表理事
「技術的には問題があるとは思えない船頭がやっているということで、我々としては申し訳ない限りでございます。高瀬っていう名前がついてるので、船に当たる波は高いです。気をつなければいけない場所であることは間違いないです」
また、船に不備があったかについては…
保津川遊船企業組合 豊田知八代表理事
「今の船の状態を見てると、ないと思う。底に穴が開いているわけでもなかったし」
乗客は全員、救命胴衣を着用していたということですが、打撲などのけがをした人たちもいるということです。なぜ、船が転覆する事態になったのでしょうか?
水難学会会長 斎藤秀俊さん
「4人で操船していて1人抜けると、それでかなりコントロールが難しくなるのと、何らかのはずみで落ちたとすると、その衝撃があるので、それをきっかけに船そのもののバランスが崩れることは考えられます」
転覆した船の引き揚げは川の水位が下がってから行うということで、29日以降になるということです。
(2023年3月28日放送「news every.」より)
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