【殺人事件めぐり】大阪・堺市の職員4人を書類送検 公金の“ずさんな管理”も明らかに

【殺人事件めぐり】大阪・堺市の職員4人を書類送検 公金の“ずさんな管理”も明らかに

【殺人事件めぐり】大阪・堺市の職員4人を書類送検 公金の“ずさんな管理”も明らかに

大阪・堺市で、男性を殺害したとして隣に住む男が逮捕された事件をめぐり、市の職員4人が書類送検されました。さらに、公金のずさんな管理も明らかに…。一体、何があったのでしょうか。

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20日、大阪・堺市中区生活援護課の課長補佐(44)が暴行の疑いで書類送検されました。課長補佐は今月8日の取材に対し、「捜査には最大限、協力しているのでコメントは差し控える」と話していました。

去年11月、唐田健也さん(当時63)を殺害したとして、隣の部屋に住む楠本大樹容疑者(33)が逮捕された事件。楠本容疑者は、生前11回にわたり、唐田さんへ暴行を繰り返した疑いが持たれています。

書類送検された課長補佐は、唐田さんの生活支援の担当者でした。課長補佐は、楠本容疑者が自宅マンションで暴行したとされる日も、その場にいたといいます。

自宅のカギをなくした唐田さんに対して、課長補佐は「じじい! ワレ、何しとんねん」と暴言を浴びせ、肩をつかんで揺さぶったり、玄関ドアを蹴ったりしたということです。当時の状況について、「暴行だったかもしれないと思う言動はあったか」という質問に対し、課長補佐は「申し訳ないです。そういうことがあれば捜査の対象になるので、今は答えられることはない」と述べました。

警察の調べに課長補佐は当初、「『カギが見つかって良かった』と肩に触れただけ」などと容疑を否認していました。しかし、その後の調べで、課長補佐は「長時間対応を強いられて、イライラし感情が高ぶった。被害者に対する威嚇や脅しの意味だった」と一転、暴行を認めました。

さらに、公金のずさんな管理も明らかになりました。

今月13日には、大阪府警の捜査員が、堺市中区役所に家宅捜索に入りました。課長補佐や上司の課長ら4人が去年6月、楠本容疑者に、就職に必要な運転免許の取得費用26万円余りを不正に支給した疑いでも書類送検されたのです。職員は楠本容疑者に紙とペンを渡し、雇用の証明書を手書きさせたうえ、就職先への確認も怠っていたということです。

課長と課長補佐の2人は、警察の調べに対し容疑を否認。課長補佐は「就職のために(費用が)必要と言われたら、その言葉は、まずは信用させてもらう」と話しました。一方、窓口対応した職員2人は容疑を認め、「楠本容疑者にはこれまで手を焼いていたので、関係を切りたかった」などと説明しているということです。

また、その後の警察への取材で今年1月、書類送検された職員の1人が「楠本容疑者の暴行を見た」と上司に報告していたことがわかりました。しかし市は「職員は暴行と認識していない」などとしていて、職員は警察の調べに「市の発表が私の報告と異なり驚いた」と話したということです。市が職員の報告を隠ぺいしていた可能性もあり、第三者委員会が検証を行う方針です。
(2023年3月21日放送「news every.」より)

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