【異例】戦後3例目…ガーシー議員「除名」 賛成議員の“迷い”(2023年3月15日)

【異例】戦後3例目…ガーシー議員「除名」 賛成議員の“迷い”(2023年3月15日)

【異例】戦後3例目…ガーシー議員「除名」 賛成議員の“迷い”(2023年3月15日)

 参議院は本会議で旧NHK党、政治家女子48党のガーシー氏について議員資格を失う「除名」とすることを正式に決めました。戦後3例目の異例の決定を後押ししたものとは。

 尾辻参議院議長:「ガーシー君を除名する」

 参議院の本会議では出席議員の3分の2以上にあたる与野党の議員が賛成し、ガーシー氏の除名を決定しました。

 除名は今の憲法のもとでは1951年以来で、3人目となります。

 ガーシー氏:「ガーシー劇場を継続するためには日本に帰国するっていう道を選ばなあかん」「僕は帰国しません。そのことを自分の口で視聴者にはお伝えしておかなあかんなと」

 ガーシー氏は帰国の姿勢を示すこともありましたが、発言は二転三転しました。

 結局、去年7月の参議院選挙で当選して以降、8カ月の間、国会への登院要請を無視する形で一度も登院しませんでした。

 野党はガーシー氏を念頭に欠席を続ける議員の歳費をカットする法案を出しましたが、成立はしておらず、ガーシー氏には約1800万円以上の歳費が支払われました。

 ただ、選挙で国民に選ばれた国会議員を多数派が“クビ”にしていいのか。除名を決めた議員側にも迷いはありました。

 懲罰内容の決定に関わった議員の一人は「世の中はどう思っているのだろうか」と世論を気にしていました。

 ガーシー氏は参院選で29万票近くを得ていました。

 除名処分についてネットでは反対署名の動きもあったものの、14日時点で賛同者は1万にも達していませんでした。

 国会が一発レッドカードではなく、登院の要請、陳謝の機会のセットと手順を踏んだのは世論の動向を見極める時間の確保でもありました。
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