【豆腐やカレー粉も】相次ぐ値上げに…食品の“小分け・少量化”広がる
3月も値上げが止まらない中、食品を小分けや少量で販売する動きが広がっています。その背景には、相次ぐ食品の値上げで“無駄な買い物をしたくない”との消費者のニーズがあるといいます。食品メーカーなどの取り組みを取材しました。
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栃木・日光市にある食品工場を訪ねました。豆腐や油揚げなど大豆を使った商品を製造していますが、今月1日から発売される商品が4個に小分けにされた豆腐「国産ミニミニやっこ(158円)」です。一体なぜ、小分けサイズの商品を作ったのでしょうか。
太子食品工業・広報 田中雅浩副室長
「食品の値上げがありまして、無駄に買わないとか自分が食べるだけの量(を買う)というのが、顕著に出てきておりまして」
大きな要因は、食品の相次ぐ値上げでした。実は、この会社では去年4月から豆腐を8個に小分けにしたものを販売していますが、さらに少量のものを求める声が多く寄せられていたといいます。
太子食品工業・広報 田中雅浩副室長
「よりお客さまのニーズに対応した商品を作っていかないと、豆腐離れとか加速させてしまうこともありますので」
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今月に入ってからも値上げの波は続きます。1994年の発売以来初めての値上げとなる「ブラックサンダー」(30円→35円 税抜き ※3月20日発売分から)など、おなじみの菓子類のほか、33年ぶりの値上げとなる「味ぽん」(600ml 434円→477円 ※3月1日出荷分から 参考小売価格)など、食卓に欠かせない食品も値上がりします。
値上げの理由については、いずれも原材料価格の高騰などを自社で吸収できなくなったためだとしています。帝国データバンクが主要食品メーカー195社を調査したところ、今月に値上げとなる食品は3442品目にのぼるということです。
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こうした相次ぐ値上げに、小分けで対応する動きは他でも見られます。
食品メーカーの大手、エスビー食品ではカレー粉といえば缶の中に入った商品が定番でした。
エスビー食品 広報部・IR室 小泉香織さん
「余ってしまうのではないかというお悩みを持っていらっしゃるお客さまもいらっしゃるということで、気軽にカレー粉をお試しいただくために、小分けのスティックタイプを販売しました」
先月から、小分けにしたスティックタイプを販売しています。1本2グラムのものが5本入りで、缶のタイプでよく使われるものと比べると全体量も少量なため値段も安いといいます。
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少量サイズでの販売に力を入れているスーパーもあります。
西友・和光市駅前店 小野寺克哲店長
「当店、駅に近いということで、また周りには単身者の方も多く住んでいるので、簡単・便利に無駄なく商品が買えるというコーナーを展開しております」
西友・和光市駅前店は、総菜などを少量サイズで販売するコーナーを設置しました。通常のサイズの商品と比べると量は半分ほどで、中には3分の1程度のものもあります。
西友・和光市駅前店 小野寺克哲店長
「値上げが世の中で進んでいく中で、コスパよくお買い物をしたいという消費者が増えておりますので」
物価高が続く中、無駄な買い物をしたくないというニーズにもマッチし売り上げも好調だといいます。
客
「一人暮らしの味方だと思います。余っちゃうので、そのまま食べられるのでありがたいです」
「たいした量も食べないし、だからちょうどいいですね」
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相次ぐ値上げに、小分けや少量で販売する動きは今後も広がりを見せそうです。
(2023年3月1日放送「news every.」より)
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