逮捕の母親「納得できません」容疑否認…児童相談所から戻された男児死亡(2023年2月21日)
息子の空来くん(当時2)に暴行を加えて死亡させた疑いで、母親の田代芽衣容疑者(27)が21日、逮捕されました。田代容疑者は、「納得できません」と話し、容疑を否認しているといいます。
事件が起きたのは、去年4月22日のこと。「子どもの具合が悪くなった」と119番通報をしたのは、田代容疑者でした。空来くんは病院に運ばれましたが、翌日に死亡。頭などにけがをしていて、複数の医師による鑑定などから、田代容疑者の関与が浮上しました。死因は、頭を強く打ったことによる頭蓋内損傷でした。
田代容疑者は、藤沢市の前は、同じ神奈川県内の平塚市内で暮らしていて、空来くんを出産。しかし、わずか3日後、平塚児童相談所から警察に援助要請があったということです。
田代容疑者は、妊婦健診を受けていませんでした。児童相談所は、職員が訪問しても応じなかったため、空来くんの保護を決めます。その際、田代容疑者が暴れる可能性も考えて、警察に援助を要請しました。
そこから、まずは施設内での親子の面会から始め、外出、外泊と、約3年の時間をかけて、空来くんの様子を見守ってきました。そして去年3月31日、家庭での引き取りが適当と判断し、児童相談所が入所措置を解除。ところが翌日の4月1日、職員が家庭訪問すると、空来くんの頬に小さなあざがあったそうです。そして、4月2日以降、親子と連絡が取れなくなりました。
平塚児童相談所子ども支援課・高木聡課長:「状況としては、母親と電話での連絡は取れていて、家庭訪問、面接をしたいということを伝えていた。ですが、体調不良ということを申し上立てていて、母親も子どもも発熱しているという状況のなかで、何度かキャンセルになってしまった。直接会うことができなかった」
面会ができないまま3週間が経ち、空来くんは亡くなりました。
藤沢市で空来くんが母親との生活を始めても、しばらくの間は、平塚の児童相談所が親子を見守ろうとしていましたが、事件を防ぐことはできませんでした。
中央児童相談所・栗山仁所長:「我々は何ができなかったのか。第三者委員会とか、あるいは児相の中でも、内部検証を深めながらやっていきたいと考えている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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