強烈寒気 京都駅でまた“列車ストップ” 11万人に影響…各地で“路面凍結スリップ”(2023年2月16日)

強烈寒気 京都駅でまた“列車ストップ” 11万人に影響…各地で“路面凍結スリップ”(2023年2月16日)

強烈寒気 京都駅でまた“列車ストップ” 11万人に影響…各地で“路面凍結スリップ”(2023年2月16日)

 15日、列島に“強烈な寒気”が流れ込み、広い範囲で大雪となりました。JR西日本では積雪に備えて「融雪機」を稼働させるため、列車の運転を一時、見合わせましたが、帰宅ラッシュと重なり、京都駅が大混乱となりました。

■京都駅 “列車ストップ”帰宅ラッシュ大混乱

 強い寒気の影響で、雪が積もった15日の京都。嵐山では、朝から雪が降りました。

 京都市と滋賀県にまたがる比叡山延暦寺でも大粒の雪が降り続け、辺りは真っ白になりました。

 そんななかで、京都駅では夕方の帰宅ラッシュの最中、再び大混乱が起きたのです。

 撮影者:「雪が降っていたので、ちょっとやばいかなと思って。早めに帰宅することにしたんですね。人だかりが、すごいことになっていたんで。これはもう(列車が)止まっちゃっているなと」

 JR線の改札前に集まった大勢の人。目の前の電光掲示板には、運転見合わせの表示があります。

 SNSの投稿:「京都駅大混雑」「改札やばすぎる」

 15日午後5時頃から、京都エリアのJR線が、突然運転見合わせに。帰宅ラッシュとも重なり、京都駅が一時大混乱となったのです。

 撮影者:「軽く200、300人はいたんじゃないですか。それ以上いたと思いますけど。大多数の人は、どうしようかなみたいな…」

 改札前に置かれたホワイトボードには、「融雪器点火により、順次運転見合わせ」との文字がありました。

 JR西日本のコメント:「契約している気象会社から、降雪予報が大きく変わったと連絡を受けたため、速めの判断をしました」

 京都市内では、15日朝に2センチの積雪を観測しましたが、日中は時折、雪がちらつく程度でした。

 JR西日本によると、14日までは、京都エリアは“降雪なし”の予報。しかし15日の午後3時に、降雪が3センチとの予報が伝えられたため、急きょ、融雪器の点火を決めたといいます。

 JR西日本のコメント:「先月、多くのお客様にご迷惑をお掛けしたので、臨時的に判断しました」

 JR西日本では、先月24日から25日にかけて、雪の影響で「ポイント」と呼ばれる装置が故障。JR京都線などで列車の立ち往生が発生し、乗客合わせて7000人が列車内に閉じ込められました。

■290本の列車遅れ・運休発生…“11万人”影響

 乗客によっては最大10時間、列車内に閉じ込められ、16人が救急搬送される事態になりました。

 JR西日本の会見:「長時間運転を見合せるなど、多くのお客様に多大なるご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます」

 原因は、レールの融雪器を事前に稼働させていなかったため、ポイントが雪で動かなくなり列車の立ち往生が相次いで発生したといいます。

 そのためJR西日本は、今回、予報の変化を受け、融雪器の点火を早めに判断し、一時的に列車を運休させました。

 しかし、発表されたのは、運転見合わせのわずか30分前。そのため、何も分からないまま巻き込まれた人もいました。

 居合わせた乗客:「雄琴(大津市)辺りで、80分ぐらいずっと停止していました」

 旅先の金沢から京都へ帰る途中で巻き込まれたという2人組の女性。

 居合わせた乗客:「(列車が)急に止まって。何の前触れもなく止まって。(アナウンスされたのは)京都のほうで、天候の変化があってということだけ」

 女性によれば、事前に何の案内もないまま、突然列車が停止。その後も、運転が何時に再開されるかなど具体的なアナウンスはされなかったといいます。

 列車は午後6時6分に運転再開。女性が乗った列車は、80分遅れで京都駅に到着しました。

 居合わせた乗客:「とりあえず食事して帰ろうかって、(出発前には)言っていたんですけど。食事はできずに帰ろうかなと。長かったです」

 JR西日本によると、この影響でおよそ290本の列車に遅れや運休が発生し、およそ11万人に影響が出たといいます。

 居合わせた乗客:「そんな積もるほどの雪でもない感じだったので。なんで、急にちょっと雪が降ったくらいで、こうなっちゃうんだろうと。けっこう大事、慎重に対応されてのことなのかなと」

■路面凍結でコントロール不能“連鎖スリップ”

 15日、北海道幌加内町の朱鞠内では、マイナス32.5℃を観測。また、全国の観測地点の7割以上が、最低気温0℃未満となる冬日となりました。

 列島を覆った“強烈寒気”。大分県別府市では15日、路面凍結による事故が起こりました。

 運転席側のタイヤと車体の間に電柱がめり込んでしまっており、ぶつかった時の衝撃の大きさが分かります。

 運転手:「(峠の)頂上付近の500メートルほどだけアイスバーンになっていて。しかも、凍っているように見えなかった。(制限速度の)50キロ程で走っていたが、止まれずぶつかった」

 車は廃車になりましたが、幸いにも軽傷で済んだといいます。

 厳しい寒さで路面が凍結するなか、スリップ事故が相次いでいます。

 3車線のうち2車線が、停車した数台の車でふさがれ、その先に横転した乗用車が確認できます。

■札幌・仙台でも…路面凍結で“多重”“衝突”

 札幌市では14日、車5台が絡む多重事故が起こりました。

 事故直後に、現場を通った車のドライブレコーダーの映像です。前の車が急ブレーキを掛けたため、とっさに隣の車線に移動。すると、前方を走っていた車を避けようと、ハンドルを左にきった時、タイヤが滑ったといいます。

 同乗者:「路面の一部が凍結していたんですよね。車線を真ん中に移したら、私たちの車もさらに滑ってしまって」

 路面をよく見てみると、一部が凍っているのか白くなっています。進行方向の先には、横転した車があります。

 さらに車道には、男性の姿も確認でき、後続車に事故を知らせようとしています。

 同乗者:「このまま(運転をしていた)夫がブレーキをかけ続けていたら、滑って前の車にぶつかっていたと思うんですよね。玉突きになっていても、おかしくない状況だったなって思いますね」

 仙台市でも、前に止まる車を避ける際にスリップし、車が回転。反対車線で止まってしまいます。

 そこへ、坂の上から黒い車が近付いてきます。黒い車は2台を避けようとハンドルを切りますが、止まることができず衝突してしまいます。

 運転手:「180度回転して、それで正面衝突みたいになったので。(衝突した瞬間)頭が真っ白だったので。ただ向かってくる車を見ていたって感じですね」

 坂の上に止まっている車は、玉突き事故を回避するためか、下らずにその場で停車しています。
 
 運転手:「そんなに雪も積もっていなくて、油断していたところもありまして。路面凍結をもっと意識した運転をすればよかったなと」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年2月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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