「正当化困難」英官邸パーティーの報告書 ジョンソン首相は謝罪
イギリスの首相官邸で新型コロナ規制に違反していたとみられる会合が何度も開かれていた問題で、「正当化は難しい」などとする調査報告書が提出され、ジョンソン首相が謝罪しました。
この問題は、おととし５月から去年４月にかけて、新型コロナ規制で他人と会うことが厳しく制限されていた時期に、首相官邸や内閣府で送別会などの会合がたびたび行われていたものです。１月３１日に公表された暫定の調査報告書は、１６の会合について「振る舞いの一部は正当化が難しい」「一部はそもそも開かれるべきでなかった」などと結論づけました。
イギリス ジョンソン首相
「まずは申し訳ありませんでした。正しく行動しなかったことについて、そして、その後の対応についても申し訳ありませんでした」
ジョンソン首相は報告書を受けて謝罪し官邸の機構改革に取り組む姿勢を示しましたが、与野党からの厳しい批判にさらされています。
保守党 メイ前首相
「この報告書は首相官邸が一般国民に強制した規則を守っていなかったことを示しています。首相や官邸スタッフは規則を読まなかったのか、読んだけど意味が分からなかったのか、自分たちは例外だと思っていたのか、どれなんですか」
ロンドン警視庁は１６の会合のうち１２について画像３００枚などの提供をうけて捜査していると発表。結果によっては、ジョンソン首相の立場はさらに悪くなりそうです。（01日09:34）
