トルコ大地震 取材中に“M7.5” 日本人女性「揺れてるやばい」…隣国も“甚大被害”(2023年2月7日)
トルコを襲ったマグニチュード7.8の地震で、これまでに3600人以上が死亡しました。現地に住む女性にインタビューをしている最中にも新たな地震が発生、予断を許さない状況が続いています。
■難しい救助活動 原因は“建物構造”
トルコ南東部。古い街並みは、一瞬でがれきと化しました。
画面後方で倒壊する建物。飛び散ったがれきや粉じんが、市民に襲い掛かります。振り返ると、土煙がすぐそこまで迫っていました。
以前は、整然と店が並ぶ通りでしたが、地震で様相は一変、ほこりとがれきで埋め尽くされました。
6日午前4時すぎ、夜明け前の街を襲った巨大地震。地震の規模を示すマグニチュードは7.8。これは1万7000人以上が亡くなった、1999年の地震を上回る規模です。
突然、崩れるがれきの山。慌てて人々が離れます。
救助活動を困難にしているのが、建物の構造です。倒壊した建物には、それらしい柱や骨組みは見当たらず、積み重なったがれきの山には、隙間さえほとんど確認できません。
住民:「まだ、がれきの下に取り残されている人たちがいます。この建物には親しい友人たちも住んでいたんです。子どもたちは救出できたようなんですが、娘さんの腕の骨が折れていたそうです」
心配そうに外を見る2人の人影。彼らがいるのは、一部が崩れ去り、今にも倒壊しそうな建物の高層階です。時間との勝負のなか、レスキュー隊がクレーン車による救助を行います。
■日本人も被災 取材中にも“M7.5”
現地に住む日本人も被災しました。
トルコ在住・落合リザさん(34):「いきなり横揺れ、円を描くように揺れ出した。すごく強い揺れで、建物が崩れると思った」
トルコを拠点にバレリーナとして活動している落合さん。震源地からおよそ250キロ離れた街・メルシンに住んでいます。
落合さんは2011年、横浜で東日本大震災を経験しましたが、今回の揺れは、その時の揺れを上回る強さだったと話します。
落合さん:「ドレッサーみたいな鏡で結構重いやつ。これが倒れることはないと思っていた。(倒れて)割れてしまった。完全に壊れています」
このインタビュー中、突然…。
落合さん:「揺れてる、揺れてる、やばい。結構でかいな、ちょっと待って下さい。出たほうがいいかもしれない。やばい、やばい、ちょっと待って」
6日午後1時すぎ、トルコ南部を再び、マグニチュード7.5の大きな地震が襲ったのです。
落合さんは、安全を確保するため、マンションの外へ避難します。隣の住人も廊下に出てきました。一緒に1階まで避難します。
落合さん:「今、みんな外出ています。こんな感じです。みんな出ていますね」
落合さん:「ええ、怖かったですね」
知人女性:「パニックにならないでね。震えているの?かわいそうに」
まだ、大きな地震は起きるのか。住民らは不安を募らせています。
落合さん:「ここにいたほうがいいかも。これ(自宅マンション)が倒れることはないと思う。うち、新しいんで。こっち(側の建物)はちょっと危ない。向かい側もちょっと古いんで。救急車が来ました。大丈夫かな」
これまでに、トルコとシリア合わせて3600人以上の死亡が確認されました。
■隣国シリアでも…“甚大な被害”
被害は、隣国のシリアにも及んでいました。
震源地から100キロほど離れた反体制派の支配地域でも、暗がりの中、救助活動が続けられていました。
医薬品などが不足するこの地域では、トルコから支援を受けていましたが、今後、それが難しくなる可能性が出てきています。
(「グッド!モーニング」2023年2月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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