【独自】“連続強盗”金どうルフィに? 元収容者「ワイロ渡せばOK」 “刺し身”も…(2023年2月3日)
全国で相次ぐ強盗などの事件。現在、フィリピンで収容されている男らのため、特殊詐欺で得た7000万円もの現金を現地まで運んだという人物が、単独インタビューに応じました。
■現金の“運び役”…56歳男性が7000万円を
フィリピンのマニラ郊外にある、ビクタン収容所。ここに入所し、一連の強盗事件への関与が疑われているのが、渡邉優樹容疑者(38)です。
この渡邉容疑者からの依頼で、フィリピンまで現金を届けたことがあるというのは、56歳の男性です。
マニラに現金を運んだと話す男性:「広島警察の話によると、盗まれた金を私が集めて、それをフィリピンに持っていって、いわゆる詐欺グループに渡した。要は、盗まれた金を運んだことが罪だ。盗まれた金と知りながら、グループの一員としてやったということで逮捕された」
5、6回、フィリピンまで運び、総額はおよそ7000万円に上るといいます。
収容所で渡邊容疑者に直接金を渡したわけではなく、マニラの空港で仲介役に渡したということです。
■金をどうやって…元収容者「賄賂渡せばOK」
一方、収容所の中まで現金を運んだとされているのが、渡邉容疑者の元交際相手の32歳の女です。
ビクタン収容所の中にいる渡邉容疑者に一体、どうやって現金を届けたのでしょうか。およそ10年前に、不法滞在で2カ月間、収容されていた人物が、当時の間取りを元に説明してくれました。
10年前に不法滞在で収容された人:「まず、外に待合室と書いてある場所がありますよね。そこで、まずこういうものを持ってきたと申告をする。例えば、洋服を脱いで検査したりする。そこでOKなら、中に入ってこられる」
検査を通過して、家族などが特別に接見できるエリアより先は、入所者の居住エリアとなっていて、一般の人は入ることができません。しかし…。
10年前に不法滞在で収容された人:「はじめの網の所に入れれば、その奥は土日だけ入れる」「(Q.金庫番としての役割をしていた女性でも、中に入れるか?)入れます」
仮に、元交際相手の女が接見エリアまで入れたら、賄賂を渡せば、数千万円の現金を居住エリアまで持ち込むことも可能だといいます。
10年前に不法滞在で収容された人:「結局、看守さんたちが(現金を)見ちゃうと、何十%か持っていくんだったら、大丈夫だと思います。賄賂次第です」
■収容者に“刺し身”運び屋「数十人いる」
現金だけではありません。収容所では、日本でしか手に入らない新鮮な食材も手に入るといいます。手助けしているのが、“食材の運び屋”です。
フィリピン在住の事情通:「(マニラの)居酒屋に日本から週に1回“運び屋”といって、日本から食材を持ってくる人がいる。その運び屋が、ビクタン収容所に依頼で、寿司や生ものを持っていったと聞いた」「(Q.生ものとは具体的に?)刺し身だと思う」
“食材の運び屋”は数十人いて、日本で買い込んだ食材を飛行機に手荷物などで持ち込み、5時間ほどのフライトでマニラのレストランに届けています。
それとは別に、ビクタン収容所からも発注されれば、刺し身や野菜、何でも届けるというのです。
事情通の人物が話す“刺し身”を発注した人物。これが指示役の“ルフィ”だった可能性があるといいます。
事情通:「(Q.日本のどこで買い物を?)多分、築地とか銚子だと思う。フィリピンでは(注文者が)噂で、“あの人”だろうと察しがついていて、その人が本当にルフィなのか分からないが、色々噂がある」
■“元妻”の作戦?「容疑者が残れるように」
レムリヤ法相は、ビクタン収容所にいる容疑者4人のうち、2人を先に日本に送還する考えを示しました。
2人は、フィリピンでの裁判が棄却されるなどした、今村磨人容疑者(38)と藤田聖也容疑者(38)と見られます。
一方、裁判が棄却されなかった渡邉容疑者は、元妻とされる女性から、暴行を振るったとして訴えられています。
元妻とされる女性をよく知る人:「土曜日に彼女に会いました。渡邉容疑者がフィリピンに残れるように、裁判を起こすことが作戦だったとも言っていました」
フィリピン政府は、事件自体が捏造(ねつぞう)されたもので、渡邉容疑者が訴えを起こすよう女性に依頼し、強制送還を先送りにしているとみています。
(「グッド!モーニング」2023年2月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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