【不登校】小中学校で24万人超…1人1人の「痛み」「つらさ」にどう向き合う?
小中学校で不登校になった子どもが右肩上がりで増え、2021年度は前年より5万人近く多い24万人超でした。国は新たな対策を考えていますが、十分なものなのでしょうか。1人1人違う事情や思いがあるなか、どう向き合っていけばいいかを考えます。
■「登校機会」「子どもの交流」が減少
有働由美子キャスター
「文部科学省の調査によると、小中学校の不登校になった子どもの数は右肩上がりになっています。2021年度は24万4940人と過去最多になっています。前年度は19万6127人で、5万人近く増えています」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「原因として文科省は、新型コロナウイルスの影響でそもそもの登校の機会や、子供同士の交流が減ったことが一因になっているとみています。そこで、新たな対策が考えられています」
■支援団体の代表「教員の負担も心配」
小栗委員
「まず、タブレット端末の活用です。学校で配布されているタブレット端末に毎日、その日の気分や体調を入力してもらいます。気持ちに変化がないか、悩んでいることはないか、兆候にいち早く気付けるようにします」
「他には、不登校になった児童生徒向けに特別な教育を行う『不登校特例校』があります。全国に21校ありますが、これをもっと増やすといいます」
有働キャスター
「これで十分と言えるのでしょうか?」
小栗委員
「不登校になった子どもの支援をするNPO法人『全国不登校新聞社』の石井志昂代表理事によると、タブレットは自宅でネットが使えない家庭もあり、教員の負担も心配だといいます。
「また『保護者への支援について発信を。子供の不登校に悩む保護者も増えている。同じ境遇の人が集まる場所の紹介など、もっと発信してほしい』と話しています」
■辻さん「サードプレイスあると安心」
辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「不登校であること自体をつい問題視しがちだと思いますが、本当に解決すべきは、1人1人が抱える痛みやつらさですよね。私は海外の高校に通っていましたが、心理カウンセラーがいる部屋がキャンパス内にありました」
「家と学校しかコミュニティーがなくて、逃げ場がないと感じる学生が多いと聞きますが、その間にクッションとなれるサードプレイスがあるだけでも、本当に安心感につながるなと思います」
有働キャスター
「もし今、友達や先生のことで悩みや不安があるという人は、文部科学省の『24時間子供SOSダイヤル』(0120-0-78310、なやみいおう)などにぜひ相談してみてください」
(2023年2月1日放送「news zero」より)
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