【指示役「ルフィ」】被害者約2300人・被害額35億円の詐欺に関与か

【指示役「ルフィ」】被害者約2300人・被害額35億円の詐欺に関与か

【指示役「ルフィ」】被害者約2300人・被害額35億円の詐欺に関与か

一連の強盗事件の“指示役”とされる「ルフィ」は、フィリピンの収容所にいる日本人4人の中にいる疑いが強まっています。「ルフィ」とみられる人物の素顔とは…。容疑者を十数年前から知る人物は、「当時から悪いうわさ」があったと話しました。

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全国で相次いだ強盗事件の“指示役”とみられる「ルフィ」と名乗る人物は、遠く離れたフィリピンから日本の“実行役”に指示を出していたとみられています。その「ルフィ」の疑いが浮上している人物が、フィリピン・マニラの入国管理局の収容所に収容されていました。警視庁は収容所の日本人4人について、特殊詐欺事件の逮捕状をとり、身柄の引き渡しを求めています。

捜査関係者によるとその4人とは、渡辺優樹容疑者(38)と今村磨人容疑者(38)、藤田聖也容疑者(38)、小島智信容疑者(45)です。

4人はフィリピンなどの拠点から日本国内にウソの電話をかけ、キャッシュカードをだまし取る手口の特殊詐欺グループのメンバーで、この中に一連の強盗事件の“指示役”「ルフィ」がいる疑いが強まっています。

また、4人が関わったとされる詐欺事件の被害者は約2300人、被害額はあわせて35億円にのぼるとみられるということです。

詐欺グループの幹部とみられる容疑者らは一体、どのような人物なのでしょうか。渡辺容疑者と今村容疑者の古くからの知人に話を聞きました。2人は、北海道札幌市で十数年前にそれぞれ飲食店を経営していたといいます。

渡辺容疑者と今村容疑者の知人
「お店同士の知り合いというか、お互いの店に飲みに行ったりしていた」

それぞれの人柄については、渡辺容疑者は“物静かな印象”だったといいます。

渡辺容疑者と今村容疑者の知人
「渡辺はそんなよくしゃべるような、自分からいろいろ語るような雰囲気じゃなかった。割と寡黙な方な感じでした」

今村容疑者については――

渡辺容疑者と今村容疑者の知人
「人当たりのいい普通の…悪いような人には見えなかった」

ただ、その一方で――

渡辺容疑者と今村容疑者の知人
「今村は悪さを昔していたと話していました。オレオレ詐欺みたいなことをやっていたと」

当時から悪いうわさがあったということです。

渡辺容疑者と今村容疑者の知人
「名前を見てびっくりはしましたけど、あの2人だったらやってもおかしくない」

また、渡辺容疑者の親族は、ここ10年ほどつきあいはなかったということです。

――最近会ったのは

渡辺容疑者の親族
「10年かな、お母さんが亡くなったんだ、親の。その時に…」

渡辺容疑者については、別の事件との関連も指摘されています。2019年、“巨額の特殊詐欺”で日本人グループ36人がフィリピンで摘発された事件がありました。フィリピン当局によると、このグループの“指示役”とみられているのが、渡辺容疑者だといいます。

渡辺容疑者は2021年に逮捕されましたが、当時、地元メディアは「日本やフィリピンなど、数か国で活動する詐欺組織の“ビッグボス”」と伝えました。

さらに、当時、渡辺容疑者と同じグループで特殊詐欺をやったという人物は、渡辺容疑者について「カネの亡者と思ったこともある。(詐欺の)給料払う時に何度も数えていて、カネにすごい執着がある」と証言しました。

捜査関係者によると、渡辺容疑者は、収容所の中でも携帯電話などを自由に使えるような生活をしていたということです。

捜査が進む中、フィリピンのレムリヤ法相は渡辺容疑者らの身柄引き渡しについて、日本大使館と31日に協議することを明らかにしました。

警察当局は特殊詐欺事件について容疑を固めるとともに、一連の強盗事件の全容解明を進める方針です。
(2023年1月30日放送「news every.」より)

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