“最強寒波”農家直撃 野菜が雪に埋もれ…値段も高騰(2023年1月27日)
寒波による影響で野菜の値段が上がっています。畑が凍り、カリフラワーが出荷できなくなる異常事態になっています。
カリフラワーは、石のように凍っています。一見、普通のレタスもパリパリと凍った音がします。長崎県の農家では、2000株がダメになったそうです。
真栄農産・藤井義人社長:「このような感じで全壊」
鳥取の農家では、ビニールハウス2棟が全壊。農作業の機械にも支柱が覆いかぶさり、出荷間近だった花「ストック」も押しつぶされています。
真栄農産・藤井義人社長:「雪質がかなり重たい雪で、押しつぶされた」
さらに名産の白ネギも。
真栄農産・藤井義人社長:「先日の雪で葉っぱが折れ曲がってる。どんどん積もっていくと、すっぽり隠れてどうにもならない」
京都市では、ホウレン草が雪の下です。
つちだファーム・槌田俊秀社長:「ホウレン草が植わっている畝(うね)です。ホウレン草の葉っぱや軸が折れ曲がっていて、この状態では出荷ができない」
出荷できないとなると…。25日に撮影された大阪府内のスーパーでは、精肉や鮮魚の棚は空っぽです。
27日朝、市場から帰ってきたばかりのアキダイの秋葉弘道社長。
アキダイ・秋葉弘道社長:「(Q.きょう仕入れてきた?)あれもこれも来ていない。市場も大騒ぎでした」
物流の乱れで市場は品薄。今回の寒波で、日本中の道路で起きた立ち往生。秋葉さんによりますと、野菜の大半は陸送のため、時間がかかるそうです。当然、野菜の価格は高騰。
アキダイ・秋葉弘道社長:「節分の恵方巻き需要で、キュウリを取り合っている。キュウリの値段は、カンと上がった」
キュウリは4本で250円、ナスは5本で250円。
市場で珍しいものを見つけたそうです。
アキダイ・秋葉弘道社長:「めったに見ない宮崎の大根。輸送コストが高いから、大根とか九州からでは割に合わないが、関東が凍って収穫できないので」
実際、東京の畑でも。
安田賢さん:「一気に寒くなったので、葉っぱが枯れてるし、切るとカリフラワーが凍っている」
凍ってしまったカリフラワー。そして、ネギも凍ってシャリシャリに。ホウレン草は生育に遅れが。
安田賢さん:「本来、ある程度、伸びていて出荷作業に入りたいが遅れている」
ただ、被害を受けているのは関東だけではありません。暖かい九州でも壊滅的なダメージが。雪がめったに降らない鹿児島。
ジャガイモの卸売り販売業エグチベジフル・江口六甲専務:「ぐちゃっと死んじゃっている、葉っぱが…。再生不能な状況」
凍ってしまったのは、ジャガイモの葉です。鹿児島県は、ジャガイモの生産が北海道に次ぐ2位。今回の寒波で作付面積のうち3分1がダメージを受け、被害額はおよそ20億に上るそうです。
今はちょうど、ジャガイモが大きくなる時期。しかし、今回の寒さでピンポン玉ほどのサイズにしかならなそうだと言います。
ジャガイモの卸売り販売業エグチベジフル・江口六甲専務:「今から大きくなる矢先に、このような状況になっちゃって。すべて一夜にして、このようになった。とても残念ですね」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く