【解説】 関東で強盗相次ぐ「狙われやすい家」の特徴 命や家を守るために…

【解説】 関東で強盗相次ぐ「狙われやすい家」の特徴 命や家を守るために…

【解説】 関東で強盗相次ぐ「狙われやすい家」の特徴 命や家を守るために…

1月に入り、関東で住宅などに押し入る強盗や窃盗の事件が相次いでいます。自分や家族の命、そして家を守るためにできることは何かお伝えします。

●狙われやすい家
●犯人が最も嫌うのは…
●情報は漏れている

以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。

■両手首縛られ…90歳女性死亡 東京・狛江市
19日夕方、東京・狛江市の住宅で大塩衣与さん(90)が両手首を縛られた状態で倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。警視庁は強盗殺人事件として、捜査を進めています。

気になるのは、強盗事件が各地で相次いでいる点です。1月、関東地方では強盗や窃盗事件が7件発生しています。共通するのは、犯人が“複数人”であることです。捜査関係者によると、このうちの6件は「同じグループの犯行」とみられています。

警察庁がまとめた全国で発生した強盗・窃盗の件数(2021年)によると、「侵入強盗」で最も多いのは「コンビニエンスストア」で106件、次いで「住宅」が97件でした。

さらに住人などと接触することなく金品を盗む「侵入窃盗」は、3万7240件でした。そのうち「空き巣」は1万1166件、住人が寝ている間に侵入する「忍び込み」は5135件、家で普通に過ごしている時に、開けっ放しにした窓などから侵入される「居空き」は982件でした。

■「侵入されやすい家」特徴は? セキュリティー会社に聞く
では、どのような家が狙われやすいのでしょうか。戸建てとマンション、両方の特徴について、ホームセキュリティーのセコムに聞きました。

【狙われやすい戸建て】

●外から見えにくい
高い塀や大きな生け垣がある家は外から見えにくく、ターゲットになりやすいので、注意が必要です。

●悟られやすい「長期間留守」
長期間、家を空ける時は当然、ポストがいっぱいになります。明らかにいないことがわかってしまいますので、気をつけましょう。

●出掛けている夜は真っ暗
帰宅が遅い時、外から見て真っ暗ですと「明らかに留守」とわかってしまうので、狙われやすいです。

【狙われやすいマンション】

●駅から半径500m以内
犯人はすぐに人通りが多い繁華街などに逃げやすい・紛れやすいという理由です。また駅に近いと一般的には家賃も高いので、「ここはお金を持っているだろうな」と思われるので、狙われやすいです。

●管理人がいない
管理人がいないと、当然、人目につきにくいということになります。

●1階・2階もしくは5階建て以上の最上階
低層階は一般的に「危ない」と言われていますが、高層階も家賃・物件の価格が高いので、狙われる傾向があるということです。
高層階は屋上からロープでベランダをつたって降りてくる「下がりグモ」という侵入方法があるそうです。「最上階でもしっかり鍵をかけてほしい」ということです。

■警視庁おすすめ…簡単に設置できるアイテム
では、どのように気をつけたらいいのでしょうか。警視庁は比較的、簡単に設置できるアイテムを紹介しています。

●ドアの鍵を2つ以上
ワンドア・ツーロック以上にする。

●窓にも補助鍵
補助鍵にも鍵付きの物があり、なお防犯対策に良いということです。

●センサーライト
不審者が侵入した時に光り、音が出る仕組みです。

さらに「日頃からの心がけ」も大事です。

●短時間の外出でも戸締まり
ゴミ出しなど短時間の外出であっても、その都度、戸締まりしましょう。

●合い鍵を玄関周辺に置かない
間違っても、郵便受けの中、植木鉢の下に置かないでください。

■「外から見てわかる対策」が重要
防犯ジャーナリストの梅本正行さんによると、「重要なのは、侵入をやめる気にさせること。そのためには、対策をしていることが外から見てもわかること」が重要だそうです。

万が一、押し込まれた時、最も効果的なのは「大きな音」だと指摘しました。「窓ガラスが割れたら、家の外にも大きなアラームが鳴るなど、周囲に知らせる仕組みを整えるのが良い」としています。

また番犬も有効だそうです。できれば、家族以外にはアンフレンドリー、知らない人にほえるようだと、近所の人も「おかしいな」と気付きやすいということです。

また予防効果として、「犯人に情報収集させないこと」も大切だということです。梅本氏は「自分の家の情報は、外に漏れていると思ってください」と話していました。電話などで、年収・仕事などを聞くいろいろなアンケートなどは答えないでください。その情報がリスト化され、犯行グループに渡る可能性があります。その情報自体も価値があるものとして、売買されてしまうということです。

万が一、強盗に入られて鉢合わせした時、どうすればいいのでしょうか。梅本氏は「絶対に戦わない。指図通り動いて、抵抗しない」としています。どんなに非常時であっても、「命よりも大切なものはありません」ということを忘れずに対応してほしいということです。

さらに押し込まれたことをボタン1つで外に大音量で知らせる装置や、家族にメール送信するシステムなども活用することがよい」ということです。

     ◇

「うちはお金もそうないし、狙われることはまさかないでしょう」と誰もが思いたくなりますが、「傍から見てどう思われるか」ということが重要だそうです。つまり「お金や資産を持っていそうだな」と少しでも思われる可能性がある場合には、何らかの対策をとるに越したことはないということです。
(2023年1月20日放送「news every.」より)

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