発達障害の女児が小学校でいじめ被害…さらに母親「中学校の対応も変わっていない」(2023年1月19日)

発達障害の女児が小学校でいじめ被害…さらに母親「中学校の対応も変わっていない」(2023年1月19日)

発達障害の女児が小学校でいじめ被害…さらに母親「中学校の対応も変わっていない」(2023年1月19日)

発達障害のある娘がいじめを受けて転校。母親が裁判に踏み切りました。

 大阪府堺市に住む女性。娘で現在中学生のAさんは、発達障害の1つであるADHDの影響で、感情的になりやすく、人とコミュニケーションをとることが少し苦手です。訴状などによりますと、そんなAさんに対して小学3年生のころから、同級生から仲間外れにされたり無視されたりといったいじめが始まりました。小学4年生になると、同級生と交わしていた交換日記のAさんの名前の部分が黒塗りにされました。

 (Aさんの母親)
 「名前に思いを込めて付けた母親の立場からも、やっぱりちょっと許せなかったというか、ひどいなと」

 いじめ行為はこれだけにとどまらず、靴箱に置いていた靴の中に小石や小枝が詰め込まれたことも。Aさんは遺書めいた手紙を書くまでに追い詰められました。

 (Aさんが書いた文章より)
 『学校あほあほ。今は自さつをしたいです』

 学校側は、子ども同士の謝罪の場を設け、複数教員で見守るなどしたものの、結局Aさんは断続的に不登校となり、小学5年に進級する際に転校することになりました。その後、Aさんへのいじめを調査した第三者委員会は、小学4年の時に受けた行為をいじめと認定。学校や市教委について「発達障害を踏まえた対応が十分にできておらず、母親とも十分に意思疎通ができていなかった」「いじめと発達障害との関連を学ぶ研修などが必要」などとしました。

 しかし、中学校に上がった今も同級生からのいじめは終わっていないといいます。

 (Aさんの母親)
 「中学校のいじめに対する対応も全く変わっていなくて、いまだに『暴力を受けていないからいじめじゃない』とか。娘があんなに辛い思いして訴えて調査報告書まで出たものは一体何だったんだろうと思って」

 こうして、Aさんと母親は、堺市と加害児童らに対して計165万円の損害賠償を求めて訴えを起こしました。1月19日の裁判で市と加害児童側は訴えを退けるよう求め、詳しい主張は今後行うとしました。

 (Aさんの母親)
 「いじめられた悔しさをわかってもらえたよ、と区切りがつけられるような、良い判決が出ることをお願いしたいです」

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