【広い範囲に影響】産廃業者の資材置き場で火災…“異臭騒ぎ”に 東京や千葉にまで臭い届く
東京の葛飾区や千葉の市川市などで“異臭騒ぎ”が相次ぎました。その原因は、埼玉県東部にある産廃業者の資材置き場で発生した火災。白く立ち上った煙が風に乗り、広い範囲に影響を及ぼしたのです。出火の原因は何なのか。今回の火事とは関係のない、別の産廃業者に現場の状況を見てもらいました。
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18日未明、埼玉県松伏町で起きた火事の様子をカメラが捉えていました。炎が音を立て燃え上がり、大量の黒い煙が立ち上っています。
6時間近くたった午前9時ごろでも、大量の白い煙が続々と出て、火は収まっていませんでした。
近所の人
「怖いよね」
町は一時騒然とした雰囲気になりました。
警察などによると、火が出たのは中古のパソコンや家電などを扱う産廃業者の資材置き場でした。積み重ねられた廃棄物の中には、リチウムイオン電池やプラスチック類なども含まれているといいます。
火は約13時間後に消し止められ、けが人はいませんでした。しかし、現場周辺では火事による“異臭騒ぎ”が発生していました。
街の人
「異臭だよね。普通じゃかげないような臭い」
「廃棄物の臭いですね」
当時、現場では東京や千葉方面への南向きの風が吹いていたため、火事の現場から約30キロ離れた千葉県市川市でも“異臭騒ぎ”が起きていました。
市川市民
「朝起きたら家の中がプラスチックみたいな臭い。窓全部閉じていたのにそういう臭いがしていて」
市川市民
「朝8時に子どもたちを学校に送り出すときにハンカチ持たせて、『口ふさいで行きなよ』って」
さらに、東京・葛飾区では恐怖を感じたという人もいました。
東京都民
「ゴムとか普通のたき火じゃない(臭い)。恐ろしかったです」
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“異臭騒ぎ”が起きた産業廃棄物の火事。出火の原因は何なのか。今回の火事とは関係のない、別の産廃業者に現場の状況を見てもらいました。
山一商事・事業本部 米山雄司部長
「ゴミがまとまって積み重なっている状態なので、どんどん燃え広がっちゃうと思います」
その理由は――
山一商事・事業本部 米山雄司部長
「(廃棄物が)堆積すると下に相当な圧力がかかって熱を持つので、そこに燃えるものがなくても、自然発火で火がおこったりしますので」
また別の原因として、リチウムイオン電池は衝撃で発火する可能性があるといいます。
こちらの産廃業者では、電池などを手作業で分別するなど、火事が起きないように対策しているということです。
広範囲にわたって起きた“異臭騒ぎ”。消防などによると、異臭による健康被害は確認されていないということです。
(2023年1月18日放送「news every. 」より)
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