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中国 去年GDP成長率は目標大きく下回る 中国経済の足元で何が起きているのか現場を取材|TBS NEWS DIG
中国の去年1年間のGDP=国内総生産の実質成長率が発表され目標を大きく下回りました。経済の足元で何が起きているのでしょうか。
浙江省義烏市にある世界最大級の日用雑貨卸売市場。これは4年前、新型コロナの感染が拡大する前の様子です。海外から多くのバイヤーが様々な製品を買いつけに訪れていました。
しかし今月3日、現地を訪ねてみると…
記者
「これ驚きですね。全然お客さんがいない状態です。シャッターが閉まっている店もたくさんあります。この通りはほとんどのお店が閉まっています。こちらの店の店員さんですが、少し手持ちぶさたのようにしていますね」
厳しいゼロコロナ政策により、海外からのバイヤーが来なくなっただけでなく、去年の夏には。
卸売業者
「8月、ロックダウンした時期はつらかった」
さらに、ゼロコロナ政策撤廃後の急激な感染拡大も大きく響いたといいます。
卸売業者
「緩和されて感染が広がった。多くの企業が物流も含めてまともに動いていない。自分も感染したし、まともに働けなくてどうしようもない」
きょう、中国政府が発表した去年1年間のGDP成長率は、前の年と比べてプラス3.0%。「5.5%前後」という目標成長率は大きく下回りました。ただ、今年からは経済回復への期待が膨らみます。
卸売業者
「緩和されたあと、貿易もよくなるだろうし、外国人も来ると思います」
一方で、状況は悪化しているという人たちも。
午前5時の北京市内。まだ真っ暗な街のあちらこちらに人だかりができていました。
記者
「みんなヘルメットをかぶって、これから現場に向かうのでしょうか」
彼らは日雇い労働者。氷点下7度の寒さの中、バスに乗って工場などに向かいます。
ここは中国北部最大の労働者の派遣市場とも言われ、あっせん業者が軒を連ねます。
「ゼロコロナ政策」がなくなり、生活は良くなったのでしょうか。
労働者
「仕事が減って、お金を稼ぎにくくなった」
「給料が安くなった。(職を求める)人が多くなった分、仕事が減ったんです」
移動制限がなくなったことから、職を求めてたくさんの人が集まるようになり、かえって給料も仕事も減っているのだといいます。
今年の展望を聞いてみると…。
労働者
「もっといい生活がしたいです」
「(Q.どのくらい稼ぎたい)自分は技術者ですが、それは仕事があってからの話だね」
「生活をよくしたいです。私たち出稼ぎ労働者は仕事をするしかない」
「ゼロコロナ」から「ウィズコロナ」に大転換した中国がどう経済を回復させていくのか、今年の焦点となります。
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