【池袋暴走事故】“遺族中傷”被告に有罪判決 遺族が会見「ひぼう中傷は明確な犯罪行為」
2019年に東京・池袋で起きた暴走事故で妻と娘を失った遺族に、SNSで侮辱したなどとして罪に問われた男の裁判。13日、東京地裁は侮辱罪の成立を認め、被告に有罪判決を言い渡しました。判決を受け、会見を開いた遺族は「人を言葉によって傷つける、おとしめるようなことはもうしないでほしい」と述べました。
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13日午後3時半ごろ、池袋暴走事故の遺族、松永拓也さんが会見を開きました。
松永拓也さん
「ひぼう中傷、侮辱や名誉毀損は明確な犯罪行為です。リスクをしょってまで人のことをひぼう中傷したいのか」
2019年、東京・池袋で起きた車の暴走事故で、娘の莉子ちゃん(当時3)と妻の真菜さん(当時31)を亡くした遺族です。
交通事故の撲滅を訴えてきた松永さんに対し、無職・油利潤一被告(23)は、「金や反響目当てで闘ってるようにしか見えませんでした」「そんな父親、天国の松永莉子ちゃんと松永真菜さんが喜ぶとでも??」などとSNSに投稿し、松永さんを侮辱した罪などに問われています。
これまで、30日未満の拘留または1万円未満の科料と軽い刑が規定されていた侮辱罪としては“異例”の正式な裁判が行われてきました。(今回は改正前の侮辱罪を適用)
油利被告は初公判で、“松永さんを侮辱する意図はなかった”などと無罪を主張していました。去年12月には、松永さんが意見陳述を行い、油利被告に、厳正な処分を受けた上で更生するよう求めていました。
松永拓也さん(去年12月)
「この3年間、どれだけ妻と娘に会いたいと願い、それが絶対にかなわないという現実に打ちのめされてきたか。この人に何が分かるのか。怒りと悲しさで涙が出てきました」
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そして、13日の判決。東京地裁は松永さん対する侮辱罪の成立を認め、拘留29日の有罪判決を言い渡しました。
裁判官
「被害者の心情に配慮することなど一切なく、一方的にその社会的評価をおとしめた」
油利被告は、松永さんが見守る中、判決を淡々と聞いていました。
判決を受け、松永さんは「『侮辱したことは明確だ』と(裁判官が)はっきりおっしゃっていた。その点はよかった。人を言葉によって傷つける、おとしめるようなことは、もうしないでほしい」と述べ、油利被告に対して、民事裁判を起こすつもりであることを明かしました。
今回の裁判ではまた、油利被告が「8月14日新宿か秋葉原でどーなるか覚えておけ」と、“通り魔”を連想させるような内容をツイッターに投稿し、警察官の業務を妨害した罪についても、懲役1年・執行猶予5年が言い渡されました。
(2023年1月13日放送「news every.」より)
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