【アメリカ】7回目の投票は翌日に延期…共和党“分裂”で米下院議長決まらず
アメリカ議会の下院議長選出をめぐり、多数派の野党・共和党内の分裂で、4日に行われた再投票でも議長が決まらず、異例の事態となっています。
共和党は下院トップのマッカーシー議員を議長に選出する方針ですが、トランプ前大統領を支持する議員らが、バイデン政権へのより強硬な対応を求めて造反し、100年ぶりとなる再投票が続いています。
トランプ氏自身はSNSで共和党議員に対し、マッカーシー氏への投票を呼びかけましたが、造反議員は公然とトランプ氏に反発しました。
「造反」共和党・ボーバート議員「トランプ氏はマッカーシー氏に『もう撤退する時だ』と言うべきだ」
4日は4回目、5回目、さらに6回目の投票が行われましたが、20人が造反し、マッカーシー氏は議長選出に必要な過半数の票を獲得できず、7回目の投票は翌5日に延期されました。
トランプ氏が自らに近い議員の説得に失敗したことで、アメリカメディアは「党内で影響力が低下している、さらなる証拠だ」などと指摘しています。
打開策が見いだせず、マッカーシー氏を支持している共和党の議員からも、別の議長候補を立てるべきとの声も出始めています。
党内の対立を解消できない野党・共和党に対し、民主党のバイデン大統領は「世界も見ている。恥ずかしい」などと批判しています。
(2023年1月5日放送「ストレイトニュース」より)
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