【ウクライナ侵攻】軍事侵攻“3つのシナリオ” 専門家「プーチン大統領の方が心情的に厳しい」

【ウクライナ侵攻】軍事侵攻“3つのシナリオ” 専門家「プーチン大統領の方が心情的に厳しい」

【ウクライナ侵攻】軍事侵攻“3つのシナリオ” 専門家「プーチン大統領の方が心情的に厳しい」

2月で、ロシアによるウクライナ侵攻から1年を迎えます。一歩も引かない構えの両国。去年はウクライナの反転攻勢が伝えられましたが、今年の情勢はどうなっていくのでしょうか。考えられる3つのシナリオについて、専門家2人に見通しを聞きました。

■ウ軍攻勢、ロ軍挽回、こう着の未来図

有働由美子キャスター
「年明け、(ロシアとウクライナ)どちらも一歩も引かない姿勢を見せていますが、今年はどうなっていくのか。3つのシナリオが考えられます」

「1つ目は、反転攻勢を強めるウクライナがさらに領土を大幅に取り戻すケース。2つ目は両国とも大幅な形勢逆転にはつながらず、こう着状態が続く。3つ目は、ロシアが首都キーウを含む大規模な攻撃に出て劣勢を挽回する。一番可能性が高いのはどれでしょうか?」

■2人の専門家はともに「こう着状態」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「現状を整理すると、去年の後半にウクライナ軍がかなり押し戻したと伝えられましたが、依然としてウクライナ東部・南部の4州の多くは、ロシア軍が占領したままです」

「どのシナリオの可能性が高いのか。軍事に詳しい防衛省・防衛研究所の高橋杉雄室長、ウクライナ情勢に詳しい慶応義塾大学の廣瀬陽子教授ともに、結局はこう着状態が続くだろうという見通しでした」

「まず高橋室長は、ウクライナが反転攻勢に出たとしてもこう着するシナリオを指摘しています」

「地面が乾燥して固まる2月~3月上旬にウクライナ軍はヘルソン州とザポリージャ州を奪還し、クリミア半島を孤立させて(ロシア側の)補給を断つ作戦に出る可能性があるとみます。ただロシア側も兵力を動員してでも応戦し、こう着状態になるとの予想です」

■廣瀬教授「キーウが落ちることない」

「また廣瀬教授は、ロシア軍によるキーウへの攻撃が、1月末から3月末の間にあるかもしれないが、それが決定打にはならないとみています。というのも、ロシア軍は去年の侵攻直後にキーウを奇襲したものの失敗し、今回ウクライナ側は準備万全です」

「しかもアメリカから供与されたハイマースや迎撃システムも機能します。ロシア側が予備役を投入してもミサイルなどが足りず、戦いのレベルは低いとして、キーウが落ちることはないとの見立てです」

有働キャスター
「それでこう着状態が続くと…」

小栗委員
「そうです。廣瀬教授は『ロシアも引くに引けず、現状プーチン大統領の方が心情的には厳しいのでは』と指摘しています」

■辻さん「当たり前にしないことが大事」

辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「戦闘が長引けば長引くほど、それをつい、いつもの状況と捉えてしまい得るなと(思います)。ただ現地の人たちにとってみれば、ただただつらい非日常が続いています」

「私たちが直接できることは、少なくともそれを忘れずにこうして関心を持ち続けること、とにかく当たり前にしないことが大事だなと思います」

有働キャスター
「まもなく1年となる軍事侵攻ですが、日本でも現実として物価高など生活や将来の安全に影響が及んでいます。今年も自分ごととしてお伝えしていきます」
(2023年1月4日放送「news zero」より)

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