【日野市保育園“虐待”】保護者が”虐待の実態”を語る フラッシュバックも…

【日野市保育園“虐待”】保護者が”虐待の実態”を語る フラッシュバックも…

東京・日野市が、虐待行為があったと公表した市内の認可保育園。園側は全面否定していますが、子どもを園に通わせていた保護者が日本テレビの取材に応じ、被害について語りました。

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語られたのは、子どもが話してくれたという“保育園で保育士にやられた出来事”です。

卒園児の保護者
「両手、拳をつくってこめかみをぐりぐりされたり…。結構、頻繁にやられているようなニュアンスで言ってたので」

東京・日野市の認可保育園「吹上多摩平保育園」に今年3月まで子どもが通っていたという保護者が、子どもが受けたという被害を詳細に語りました。日野市は去年4月以降、この園で“虐待があった”と認定しています。

卒園児の保護者
「子どもたちの傷ついた心は返ってこないし、本当に許せないですね」

市によると、1人の保育士が複数の園児に対して、「園児の全身を締め付ける」、「『早く人間になれ』など大声で怒鳴りつける」、「女児への過剰な身体接触」、「園児を放置」などの虐待行為をしたことが確認されたといいます。

保育園側は「完全に潔白です」と“虐待”を全面的に否定しています。しかし、市が“虐待”を認定した期間、園の年長クラスだった2人の子どもは、“潔白”とは言いがたい保育士の行為があったと話したといいます。

卒園児の保護者
「『きょうはトイレに閉じ込められた。電気も消されて、ドアも閉められた』って言うから、え？どうして？って聞いたら、『うるさかったから』だって」

――子どもが見た保育士の行為

卒園児の保護者
「(保育士が)『逮捕』って言ったら、子どもは動いちゃいけないって言ってました。子どもがこうまっすぐ、まっすぐぴーんとして先生がここをぐっと、首をぐっと絞める。痛い、痛いって泣くって言ってますからね、子どもたちが」

そして、卒園した今も、子どもが保育士の“虐待”を思いだし、泣くことがあるといいます。

卒園児の保護者
「『これなんで保育園(テレビに)映ってんの？』と(子どもが)言うから、ちょっと、先生たちが子どもたちにパチパチたたいちゃったりとか、しちゃったのかなっていう話をしたら、『あーあーあー』って言うんですよ。え！？たたかれてた？と聞いたら、『うん』と言って。ただこの間、それ(報道)を見た後、夜泣いたんですよ、うちの子が。それって本当に、きのうとかおとといの話なんですけど。どうした？って聞いたら、『いや、怖かった』みたいなことを言って、フラッシュバックさせちゃったかなと反省したんですけど」

心の傷は、卒園後も消えないといいます。

卒園児の保護者
「子どもたちがどんな本当につらい状況だったって、わかってほしいです」

園の代理人弁護士は22日、日本テレビの取材に対し、市が認定した虐待行為を改めて否定した上で、新たな証言について「保育士に聞かないと現時点では確認できない」と話しました。

また、市が“虐待を行った”と指摘している保育士は、今月20日付で退職したということです。
（2022年12月22日放送「news every.」より）

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