米・NYでの傷害事件増加 統計開始以降最悪に アジア系を狙った事件も多発
アメリカ・ニューヨークの地下鉄で去年発生した傷害事件の件数が統計を取り始めて以来、最悪となりました。アジア系住民を狙った犯罪も前の年の3倍以上となっています。
記者
「ニューヨーカーの生活の足となっている地下鉄では凶悪な犯罪が相次いで起きていて、ここ25年では最悪な記録となりました」
ニューヨーク市警によりますと、去年1年間にニューヨーク市内の地下鉄で発生した傷害事件は461件と、おととしに比べて30%ほど増加しました。統計を取り始めた1997年以来、最悪です。
ニューヨークの地下鉄では今月に入り、ホームで列車を待っていた利用客が突き落とされる事件が2件発生していて、警察が注意を呼びかけています。
利用客
「地下鉄で起きている犯罪を考えると怖いです。線路に突き落とされるような犯罪もあって本当に恐ろしいです」
「とにかく常に警戒しています。人けのない時には友達にメールをしたり、ホームの端には立たないようにしています」
差別や偏見に基づく地下鉄でのいわゆるヘイトクライムは91件と、おととしの50件から大幅に増えていて、なかでもアジア系住民を狙ったものは3倍以上となっています。(25日14:33)
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