【来日】ウクライナの名門バレエ団 きょうから侵攻後初の大規模海外公演 “ロシア人作曲家の作品は上演しない”

【来日】ウクライナの名門バレエ団 きょうから侵攻後初の大規模海外公演 “ロシア人作曲家の作品は上演しない”

【来日】ウクライナの名門バレエ団 きょうから侵攻後初の大規模海外公演 “ロシア人作曲家の作品は上演しない”

ウクライナの名門バレエ団が来日し、17日から公演を行います。ロシアの侵攻を受け、ダンサーたちの日常も困難な中での海外公演です。

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16日、神奈川県民ホールでは、ウクライナのバレエ団が17日からの日本公演に向けて最終調整を行っていました。首都キーウに拠点を置く名門バレエ団ですが、団員たちは困難のさなかにあります。

主役を務めるオリガ・ゴリッツァさんは「(ロシアによる)侵攻が始まってからはドイツに避難しました。しかし、大好きな劇場と一緒にいたい気持ちが強かったため、ウクライナに戻ることにしました」と話します。

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私たちが8月に取材したときには、キーウで大勢の観客を集めて週に2回ほど公演を行っていました。しかし、空襲警報が鳴るたびに地下に避難するため、公演中断を余儀なくされていました。160人ほどいたダンサーも今残っているのは95人です。

ーーさらに。

オリガ・ゴリッツァさん
「明日はどうなるのか、練習に行かずに一日中避難所で過ごすのか、電気と水があるのかもわかりません」「ずっと不安を感じながら生活をしています」

こうした状況下で練習を重ね、今回、日本公演で披露するのはスペインが舞台の「ドン・キホーテ」。

これまで「白鳥の湖」などで知られるロシアの作曲家チャイコフスキーの楽曲を使うことが多かったといいますが、今回、“ロシア人作曲家の作品は上演しない”と決めました。

そして今月、芸術監督に日本人として初めて就任したのが寺田宜弘さんです。

バレエ芸術監督・寺田宜弘さん
「(日本ツアーに)夢と希望があったからこそみんな無事に、サイレンがあっても何があっても舞台を続けることができた」

戦火の中でもウクライナの芸術が生きているということを伝えていきたいと話しています。
(2022年12月17日放送「news every.」より)

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