“106年の歴史で初”英で看護師がストライキ 19％の賃上げ要求…“救急隊員”も計画(2022年12月16日)
記録的な物価高が続くイギリスで15日、看護師がストライキに踏み切った。王立看護協会による賃上げ要求は、106年の歴史で初めてだ。
■19％の賃上げ要求 政府は“話し合い拒否”
イギリスで15日、看護師たちが政府に対して賃上げを求め、全国規模でのストライキを行った。王立看護協会106年の歴史の中で、初めてのことだ。
王立看護協会 パット・カレン会長：「政府は看護に背を向け、患者に背を向け、この国の医療制度に背を向けた」
ロイター通信によると、このストライキで、看護師側は19％の賃上げを求めているが、政府は賃金についての話し合いを拒否しているという。
イギリスでは、光熱費や食品価格の記録的な高騰を受け、インフレ率は10％を超えていて、およそ40年ぶりの高水準が続いていて、各地ではストライキの波が広がっている。
■ストライキの波…鉄道・郵便局・ごみ収集も
今年6月には、大規模な鉄道ストライキがあり、多くの市民の足に影響が生じた。
通勤客：「きょうは別の手段を探さないと」「（Q.仕事には、どのくらい遅れそう？）2時間くらいかな」
8月には、郵便局員もストライキ。手紙や小包の配達などが大幅に遅れた。
さらに、ごみ収集員もストライキを起こし、街にごみが散乱する事態となっていた。
■“救急隊員”によるストライキも計画か
ストライキに参加した看護師：「私たちがストライキをする理由は、追い込まれているからです。そしてまた追い込まれ、さらにストライキをすることになるでしょう」
看護師によるストライキは、20日にも再び行われる予定だ。
さらに来週、救急隊員によるストライキも計画されている。
（「大下容子ワイド！スクランブル」2022年12月16日放送分より）
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